グマのメンヘラ日記

カテゴリ: ドライブ

今回は仮面ライダードライブの総括に参りたいと思います。

ぶっちゃけ今やる気がみなぎってるから、この勢いで総括を処理していきたいと思う次第です(今週はキョウリュウゼンカイに続き三作目の総括執筆である)。


そんなドライブの評価は……


「名作」…文句の付けようがない素晴らしい作品。悪い所もあれどそれを上回る魅力でカバー出来ている作品。圧倒的な風格を誇っている。作品通して伝えたい事が明確であり、それを見事に描写しきっている作品。


「良作」…突出して良い所はあるし人によっては名作に位置づけられそうだけど、無視出来ない欠点や悪い所が隠しきれてない作品。テーマや主張がしっかりしていたりと、ポテンシャルは高い。


「佳作」…良くも悪くも小さくまとまってる。普通に面白いけどただそれだけ、みたいな「格」が足りない作品。エンタメとして面白いけど、テーマが浅かったり主張が無かったりする作品。


「凡作」…プラスマイナスゼロ。虚無。あんまり面白くない作品。人畜無害な作品か、あるいは極端に良い所と悪い所が相殺しあってる作品。


「惜作」…悪いところだらけで並みの作品以下だけど、辛うじて作品としての質は保っている作品。明らかに出来が悪いが駄作とまではいかなかったり目を見張る長所がある作品。人によっては駄作認定される。駄作の救済措置。


「駄作」…ゴミ。とにかく作品の悪い所が全面的に出まくりで良い所を潰してる。或いは、良い所が皆無。




「全てにおいて落第点のゴミ」


とします。


今作はなんかもうどこがどう酷いとかそういう次元じゃない。キャラもダメ、ストーリーもダメ、設定もダメ、構造もダメ、テーマもダメ、モチーフもダメ。全てにおいて落第点ですね。「なんでこんな事になったの??」っていうレベルで全てが酷い。

惨状はキョウリュウジャーからそのまま続投してるし疲労も見えるんだけど、有能な長谷川も、この頃はまだ元気だった香村でさえも酷い本を書き上げる始末で、全体的に負のオーラが漂ってる。監督も今作からくだらない演出を多用する様になったし、全方位ウンコなのはもはや芸術です。

正直ゼロワンと肩を並べるくらいのゴミですね。作品にすらなってない。


まとめきれるか不安だけど、頑張って戦ってみます。それでは見ていきましょう。



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仮面ライダードライブ 超全集
間宮尚彦
小学館
2016-12-02





良い所


ありません。本当にありません。どんな駄作でも一応は光ってる所を見つけるのが得意な自分ですら、本当に思い浮かびませんでした。申し訳ございませんでした。


ので、コメント欄での意見をコピペします。



・ライダーデザインとベルトのデザイン、OPとかは結構評価できますね。後は役者さんが粒揃いなところとか?特状課の面々も個性豊か



・ドライブの良さは…玩具の認識がめちゃくちゃ多いことですね。あとクリス・ペプラーの声がいい。トライドロンもそれなりにカッコイイマシンで良かったんじゃないんですかね。



・まじで「車によく乗るところ」しかないのではって感じですね。



・霧子が可愛い、ベルトが鍵を捻るタイプでメカニック(シフトカーダサいけど)、オープニングが運転中聞きたくなるような爽やかさ、売れっ子の竹内涼真が出演してる、魔進チェイスのガワが格好いいでしょうか。



・進兄さんが成長するまでの過程で書いてる事以外に良い点はほぼゼロだと思う・・・。


・これは個人的すぎると思うのですが変身音が割とシンプルなことくらいですかね



良いところを挙げるならばBGMが印象に残るものが多かった点だと感じます。特にドラマパートでの曲





ご協力くださった皆様、どうもありがとうございました。心より感謝申し上げます。




悪い所




・警察としてヤバイ

今作のモチーフである”警察”。曲がりなりにも職業ライダーを打ち出しているのに、その辺の描写は圧倒的に不誠実で意味不明だった。デカレンジャーと似た印象があるけど、警察らしいプロフェッショナルな感じとか誠実さとかカッコよさはまるで見受けられない。

基本的にどのキャラも私情を優先して好き勝手行動するし、私情で裁きを下すし、警察として意味不明過ぎる行動が非常に多い。職務に従順で真面目で熱い思いを秘めてる様な、理想的な警官像を持ってると心折れると思う。ここまで酷いとは流石に予想も出来ないと思われる。


主人公の進ノ介がもう警官としてガバガバなので、お察しって感じだね。エリートの癖にサボるの日常茶飯事だし、担当する事件によってやる気を上下させるクズでもある。中々やる気を出さずぐうたらしてるし、第一印象が最悪である。

他にも教習所内で鬼ごっこしたり(教習中の車がいるのにもかかわらず)、高所から落下する現さんを放置したり、「悪の心がないから裁かない」とか抜かして犯罪者を見逃したり、殺人未遂の怪人に共感したり、怪人に肩入れして見逃したり。枚挙にいとまがないけれど、とにかく好き放題やらかしまくってる。


25話以降の「泊英介殺人事件編」では進ノ介の成長にフォーカスが当たるんだけど、ここでの描写もまあ酷い。呼び出しを無視するのは基本戦術、父親に事になると沸点下がってキレ散らかすし、謹慎を無視するというパワープレイをかます。暴走しまくりで血の気が多いバカとして描かれる事が増える。

一応成長描写を見せる為にバカな主人公として描いたってのは分かるんだけど、一旦成長した後も相変わらず私情に囚われて暴走しまくる珍プレーを見せるし、成長リセットは当たり前になってる。最後までグダグダで警官としては腐ってる描写しかなかった。


他の特状課の面々も酷いね。怪人と癒着するのは当たり前で、特状課ぐるみで犯罪者を隠蔽する無法者しかいなかった。35話で特状課が指名手配されるんだけど、正直積み重ねしかなかったから作中屈指の説得力を誇っている名場面だった。本当は説得力なんてあっちゃいけないんだけどね。

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・犯罪者を裁く基準がガバガバ

これも上記の項の続きだけど、とにかく進ノ介の独断と偏見と私情で犯罪者を裁く事がまあ多い。警察たるもの一貫した基準やルールで取り締まって欲しいモノだけど、実際には進ノ介の一存で物事が進む事が多い。

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人を殺してないからセーフ、趣味に共感したからセーフ、正々堂々戦ってるからセーフ、人を愛する心があるからセーフ、悪意をなぞっただけかだからセーフ……


そんな感じで好き放題やりまくりなんよな。「いやそこはちゃんとしようよ」と思った所で、進ノ介が「Yes」と言えばその通りに物事が進む。どんなに悪人で悪い事をしていたとしても、進ノ介が許せばそれで恩赦されるというガイジっぷり。


~進之介が裁かない人一覧~

・既婚者、リア充
・毒親のせいで不良に育った人
・正々堂々と犯罪をする人
・殺人未遂犯
・身内
・理念に共感した人



整理したらこんな風になる。これをたかが末端の警官である進ノ介が全て決めて取り締まっているので、あまりにも不可解で意味不明になってる。自警団ならともかく、れっきとした警官が適当な基準で犯罪者を裁いているのでもう目も当てられない。

19話と20話、38話以降の展開を見ればその恐ろしさの片鱗は分かると思う。


・倫理観の無い怪人肩入れ展開

これも上記の続きだけど、今作は途中から「ロイミュードは被害者(´;ω;`)可哀想(´;ω;`)」って展開が乱発される様になる。

2クール目の時点で「ロイミュードにも良い奴はいるのでは?」ってテーマが出てくるし、何かと肩入れさせようとする展開が多くなってくる。
そして37話以降の展開ではそのイカれた価値基準が本格的に激化してきて、悲惨な展開になってくる。



進ノ介「072は良い奴!(アイドルに暴行&器物損壊)」
   「ハートは正々堂々としてるから悪党に見えない(ベルトさん殺してまふ)」
   「ロイミュードにも誰かを愛する気持ちがある(だから?)」
   「メディックも以前と変わり始めてる(だから?)」
   「ロイミュードは人間の悪意をなぞっただけ」
   「共存可能なり」


ハート「俺達は元々悪のつもりは無い」
   「蛮野に悪の心を植え付けられました(°∀。)」


チェイス「1番悪いのは蛮野」

皆「蛮野が悪い」



4クール目では本格的にロイミュード大好き路線に火がついて、「蛮野が全ての元凶でロイミュードはただの被害者。蛮野だけが悪い蛮野だけが悪い蛮野だけが悪い」っていう認識で話が進む。

悪意の大元がなんであろうと、ロイミュードが起こしてきた事件は沢山あるのに、それらを無視して蛮野に全ての責任を転嫁するパワープレイ。蛮野に悪意を向けるし、ロイミュードに同情的な見方をするし。ここは本当に頭がおかしい。


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38話は倫理が大崩壊した神回。あろう事か怪人を守り、その結果として超進化を招き、それが第二のグローバルフリーズに繋がるっていう。それ以降の話は全て汚職警官の尻拭い大会でしかなくなるので、あまりにも陳腐な展開になっていた。


進ノ介が犯罪者を裁く基準も適当で曖昧なので、マジで何を考えているか分かんなかった。人を愛する心があったら何をやっても許されるっていう超越的な倫理観で話が進行するっていうね。ロイミュードに同情の余地なんて1ミリもないし、圧倒的に理解が追い付かない神展開だった。

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本当に何言ってるの?


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・各エピソードの圧倒的完成度の低さ

警察としての倫理観や「らしさ」が著しく欠如してるのは御覧の通り。だったらエンタメとして何も考えなかったら面白いんじゃないかな……と思いきや、そこも壊滅的というね。


まず何と言っても「後出しが多い」。というか、後出ししかないんだけどね。この一言に尽きるけど、どんな圧倒的なピンチも危機的状況も全てを「後出し」で封殺する事が多い。


今作は一応刑事ドラマっぽい体裁を取っているんだけど、そこからしてまず終わってる。ろくな判断材料や証拠もなく推理なんて出来るはずがない段階で、「実はこうなってました!進ノ介は何でもお見通しでした!」って風に話を畳む事がまあ多い。

視聴者には犯人の予想も立てられず犯行の手口も分からない段階で、進ノ介があれこれ台詞で片付けて終了するってパターンがまあ多い。初耳だらけの真相をベラベラとまくしたてられて終わる事がまあ多いので、謎解きを期待して見ると大やけどする。


それに反抗の手口にしても、超常現象を利用したものが結構ある。人間をデータ化するとか記憶を抜き取るとかね。この辺は流石は特撮ドラマって趣なんだけど、そのせいもあって後出しジャンケンに拍車がかかってる。

「えっそんな能力あるの?」って感じで理解が追い付かない段階で、進ノ介が唐突に事件の真相に辿り着いて概要をベラベラ話すだけなのでマジで誠実さの欠片もない。視聴者には一ミリも共有出来てない事実を元にアホみたいに語り明かしてるだけなので、マジで着いていけなかった。伏線張ってるつもりにすらなってない。


惨状が論外なのは当然としても、長谷川の脚本も結構酷かったのがしんどい。謎解きを進める過程に関してはテンポも良くてかなり見やすいんだけど、解決方法で慌ただしくなってごちゃごちゃしちゃうってのがまあ多い。後出しジャンケンで終了する回も多く、誠実さの欠片もない。全てにおいて後出しの極み。


・解決方法がせこい

じゃあ具体的にどんな解決法があるのかを見ていきます。


まず筆頭に挙げられるのが「シフトカー」。これはマジでチートレベルのアイテムで本当にズルさしかしないので、本当に意味が分からない。


敵がどんな厄介な能力を使ってこちらを苦しめてきても、大抵シフトカーが出撃して状況を何とかしてくれるってのがまあ多い。強敵が現れてもシフトカーでワンパン、ケガしてもシフトカーで治療、探し物もシフトカーが運んできてくれる。どんなピンチもシフトカーで脱するし、ここはマジで論外。

これの何が酷いかって、どのシフトカーもぽっと出で唐突に出てくる所なんよな。「開発中のアイテムがある」とか言って存在を匂わせる事もなく、能力の全容が分かる事もない。視聴者的には全く預かり知れないアイテムが急に出てきて物事を丸く収めてくれるので、真面目に見てる人を馬鹿にしてるとしか思えないんだよな。

6話とか19話とか21話とか36話とかが特に酷いけど、いくら相手が強かったり捜査が難航していても、シフトカーさえあれば綺麗に話が終わってしまうのが圧倒的にヤバイ。


他には進ノ介の記憶力が冴えわたってる事になったり、秘密を知ってるゲストが唐突に登場したり、特異体質で強引に押し切ったり、心の中にデータを移植して蘇生したり、蛮野が解毒したり。細かいモノも多いけど、筋を通して物事を解決した事なんかマジで少ないと思う。

特異体質とかデータの扱いとかもそうだけど、今作の設定って何かと余白が多いんだよな。「それどういう事?」と疑問に感じる概念が非常に多く、またそれらをちゃんと説明しないまま話を畳む事が多いので、印象としては「後出しジャンケンで雑に片付けた」って風になる。


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・作者にしか理解出来ていない世界観と設定

これはキョウリュウジャーと全く同じ問題点があるんだけど、作者の脳内だけで完結してるんだよな。設定もキャラも展開も、作者の脳内ではちゃんと描けているつもりになっているのが恐ろしい。


今作はとにかく脚本家の自己満で話を作ってる感じが相当強い。視聴者に向けて伝える気がないというか、脚本家の脳内だけで完結してるんだよな。配慮がなく不親切で、設定やキャラの性格を1から10まで台詞に起こしまくっていて非常に頭に入って来ない。


兎にも角にも「台詞だけで満足してる」様な展開が多く、あんまり頭に入らないんだよな。このキャラはこういう事を思ってこういう行動を取りました、こういう設定があるからこうなりました、この展開を踏まえてこうなりました……みたいな感じで、普通だったら描写を経た上で脚本を書いていくのが筋だと思う。

でも今作の場合は全部が全部を「台詞だけで描写したつもりになってる」んだよな。だから頭に入って来ないし、作者には分かっていたとしても視聴者は置いてけぼりになっている展開がやたらと多い。やりたい事は分かるんだけど、圧倒的な描写不足のせいで首が締まっている。



キョウリュウジャーの総括からコピペ。

そんな感じで視聴者の印象を超えてあれこれ説明したり、キャラ付けを適当に済ませたり、基本的な設定の描き込みが浅かったりするもんだから、どうにもヘンテコで頭に入って来ない展開が多い。
土台の作り込みが甘いから、どんな熱い展開を持って来ても上滑りしてるんだよな。


ベルトさんの秘密主義だとか、力の根源が敵と同じだとか、剛の「俺達は怪人同士じゃないか」って台詞とか。仮面ライダーの基本設定をなぞった展開を持ってくる割には、その事を描写出来てない。露骨な誘導で印象操作を与えているだけで、気持ちが着いていかない言動が多い。

シフトカーの性格も台詞だけで片付けるから誰がどういう性格なのかを把握出来ない。何でもかんでも台詞に起こすだけで満足してるんだよな。


基本設定もガバガバ。ドライブに選ばれる基準も最後までよく分からないので、10話や33話や映画などの展開がマジで滑り倒してる。

それにドライブシステムと「心」の繋がりが最後まであやふやなので、33話の蘇生が後出しジャンケンの宝庫にしかなってない。


剛は蛮野の息子でしたって展開も、そもそも種明かしの時点で蛮野の存在感が薄過ぎるので剛の悩みに共感出来ず。更には彼の家庭環境に対する掘り下げもあまりに薄いので、剛のドラマは何一つ面白くない。

中盤の主人公とも言えるチェイスの悩み(~26話)も適当。掘り下げもないまま悩ませるし、元々の性格も分からないから変化もピンと来ないし、粛清の基準も分からない。


他にもフリーズの能力とか特異体質とか「ロイミュードに悪の心を植え付けた」とか、全体的に概念がふんわりしてるんよな。SFっぽい作りになっている癖に、その中身はファンタジーと見間違わんばかりの適当で曖昧な設定のオンパレードだった。

そういう曖昧な設定や概念をきちんと説明する事無く。作者の脳内だけで分かった気になっている事がまあ多い。だから結果として後出しジャンケンにしかなってない展開が多く、何をしようにもピンと来ないんだよな。


続いては、そんな惨状の悪い所が全面に出た「構造の欠陥」について触れていきたいと思います。



・構造の欠陥

作品としての基本構造や構成がかなりいい加減なので、意味不明な展開が非常に多くなっている。


1.特状課の存在意義

25話の正体バレ以前の話だけど、途中までは特状課の存在意義がなさすぎてヤバかった。まあそれ以降も存在意義なんてないんだけど、24話までは構造が破綻しまくりだったんよな。


初期の特状課は本当に何の為に存在してるのか全然分からなかった。ライダーと特状課が違う方向を向いているから、話が上手く纏まってないんだよな。正体を隠す必要がなさすぎる様な構造になっていて、どうにも分かりにくくて不可解だった。

ドライブは敵を撲滅する事が目的で、特状課は犯人を逮捕すると。それでいてドライブの事は秘密で、ロイミュード事件も世に知られてないとなると、特状課の存在意義が本当にないんだよな。敵を倒すだけならドライブで事足りるし、そもそも特状課がどういうモチベで動いているのか分からない。

世間的にはロイミュードの事は知られてなくて小馬鹿にされてる様な職務なのに、彼らが一体何を目指しているのかが分かんないんだよ。犯人は大体ロイミュードで最後はドライブが処理するもんするもんだから、逮捕に向けて動いてる訳でもないしね。


途中までは進ノ介も特状課も事件解決って方向に向かって進んでるんだけど、最終的な事件解決はドライブに丸投げという。特状課の面々は事件解決の為に頑張っていたはずなのに、最後の最後はドライブに丸投げしてるからどうも構造が不透明なんよね。

事情を知らない特状課の面々はあくまでも犯人逮捕が目的なのに、ドライブが敵を倒しただけで満足してるっていう謎がずーーっと残るんだよ。途中までは一心同体で頑張ってたとしても、肝心の事件解決を外部に丸投げしてるのは不自然な構造だった。

そもそもドライブが敵を倒した事さえ知らないはずなのに、何故か満足してその話を終えてるから特状課が何を目指してるのか本気で分からない。


それにロイミュードが認知されてないなら、コピー元の人間を裁く理由も分からないんよ。途中からは「ロイミュード扶助罪」的なのが出てきたけど、24話以前はそういうのもないしね。その癖久坂は逮捕されるし、どういう基準で裁いてるのかが良く分からない。


確信めいた所までの推理は敢行する癖に、肝心の怪人の話とかには一切立ち入らない不自然さ。ドライブの正体は秘密なのに、事件解決はドライブが担うというガバガバさ。特に役立たないし、本当に「隠れ蓑」としてしか機能してない。


そもそもの話、警察とか世間がロイミュードの事を知らないのは無理があるんよね。後付けで伏線って事になったけど、流石に強引な展開だった。
総じて言えるのは特状課とドライブを分けた意味が無いし、隠す理由もないって事だね。途中からは改善するけど、途中までは「本当にこれで良いの?」っていう疑問が消えなかった。


2.ロイミュードの設定

ロイミュードの各種設定もかなりガバガバ。

そもそも相手をコピーするっていう設定自体がまあ分かりにくい。顔や背丈と言った身体的特徴をコピーするのか、記憶もひっくるめてコピーするのか、2人以上コピー出来るのか、そもそもコピー元との関係はどうなっているのか。

記憶をコピーしたとて、それがロイミュードの人格形成にどの程度影響を与えるのか。悪事を働くという本能はどこから来てるのか。

特に序盤の方だとこの辺の設定が固まり切ってないのが素人でも分かるし、まあ曖昧だった。終盤の方までふんわりしてたのはゲロ出そうだけどね。


そもそもの話、ロイミュードの目的が中々明かされないのもしんどい。進化して何をどうしたいのかが一向に明かされないから、序盤のホントに苦痛だった。


進化して新たなステージに進むだの言ってるけど、そもそも進化の基準もかなり曖昧なんだよな。コピーして何がしたいのかが分からないし、目的が曖昧過ぎて中々ついていけない。人間をコピーして、そこからどうすれば進化するの?色んな人のデータを取り込めば進化するの?暴れたら進化するの?

何をすれば進化出来るのかっていう基準も何も分からない段階で、「新しい事例が出て来ましたねえ」とか言いだすしマジでついていけない。彼らの設定の作り込みが浅く、余白が多過ぎて作者にしか分かってない感じだった。31話でようやく明かされるんだけど、ぶっちゃけ遅過ぎです。ゾディアーツを見習え。


他にも「死神の粛清」もよく分からない。特に悪い事をしてなくても粛清するし、そもそも進化に繋がりそうな行動でさえも粛清に乗り出そうとするしでマジで何がしたいのかが分かんなかった。何をすれば粛清に繋がるのか、何をすれば琴線に触れるのか。ロイミュード周りの設定が適当過ぎて、死神の存在意義もないんだよな。

もっと言えば粛清した回数も1回くらいしかないので、死神としてのアイデンティティや役割は無いに等しい。この辺のチェイスのキャラ付けの適当さが後にも響いてくるんだけどね。


特状課とロイミュード。作中の根幹を成す設定がかなりグダグダで適当なのは救えないね。各種設定が噛み合ってないし、展開も不可解なモノが多い。作者にしか分かってない状態で話が進行するから、マジで何やってんのか分かんない。

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・壊滅的なキャラ描写

警察としても落第、倫理観も落第、ストーリーも落第、設定も落第。じゃあキャラくらいはマシだと良いな、そう願っても無駄だから~~~ グッバイ!♪


・特状課

特状課の面々はまあダメ。これはさっき「警察として終わってる」って所で書いたから簡素にするけど、どのキャラも警察らしさが死んでるキャラしかいない。


進ノ介は警察なのに私情を入れて犯罪者を擁護しまくりだし、ロイミュードに肩入れしてグローバルフリーズを引き起こすなど狂った行動が多い。

他にもシンプルに性格が悪く、高圧的で傲慢で独善的な言動が多く、やたらと鼻につく造形だった。

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その癖脚本家からの厚い御加護を受けているので、マンセーに拍車がかかっているという地獄。


霧子は普通に性格が悪くて魅力がない。無愛想で可愛げがないし、心理描写もブレブレ。進ノ介を意識したかと思えばチェイスにぞっこんになり、最終的には進ノ介に股を開くというビッチ属性を持つ魔性の女だった。

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「チェイスを信じる信じない」って議論にしても、あんまり一貫性はなかった。見限った次の回には介抱してるもんで、何がしたいのかあんまり読めない。

剛に対する当たりも強く、心配をよそにチェイスとのラブロマンスに興じたり、剛の誠意を軽くスルーしたり、ビンタしたりとシンプルに姉として性格が悲惨だった。脚本の都合で動く事が特に多く。あんまり血の通ってないキャラって印象だった。


その他の特状課の面々は空気。粒だった個性こそあるけど、それが脚本に反映される事はなく、進ノ介との信頼が特別濃い訳でもない。現さんは結構好きだけどね(アンチの風上にも置けない)。

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・ベルトさん

ベルトさんはただの変身アイテムでしかないので、特に存在感もない。10話とか31話で進ノ介に対する抑止力になったりと相棒らしい対立をする事もあれど、結局進ノ介マンセーに終わるのであまり機能してなかった。

45話辺りの掛け合いはかなり良かったけど、ぶっちゃけ相棒らしい事をしたのはその時くらい。あまりに空気な相棒でした。


ってかそもそもの話、霧子もベルトさんも進ノ介のバディとして扱われているもんで、軸がブレちゃってるんだよな。誰が正妻かが分かんないし、そのせいで映画とか33話の大事な場面でコケてしまってるのはある。相棒が定まってないのは致命的な欠陥だと思う。


その他にも蛮野との関係性もあるにはあるけど、ろくに説明もなくイマイチ繋がりが見えないからドラマになってなかった。全体的に言える事だけど、人間関係の繋がりが希薄で情報量が少ないんよね。属性付けるだけで満足してるというか。「元同僚だから詳しく言わなくても分かるよね」みたいなノリで説明を放棄してる事例がまあ多い。


・剛

剛はマジでピエロ。背負ってる物こそ大きいかもしれないけど、まるで魅力のないキャラだった。


初期の方は何やら焦ってる様な素振りを見せるし、何かしらの事情があるんだなってのが察せられるんだけど、具体的な説明は何もないからまあ感情移入出来ない。アンチロイミュード的な姿勢を貫いてはいるんだけど、その奥底にある動機が分からないからイマイチピンと来ないんだよな。

撲滅を急いでいる割には、悠長に名乗って敵を逃がす事もあったし……

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それで27~8話で満を持して明かされた真実もクソショボいというね。「剛はロイミュードの生みの親である蛮野の息子でした、霧子に真相がバレる前に撲滅します」とは言うモノの、ここは丸っとダメダメ。

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そもそもの話蛮野の存在感が限りなく薄く、10話でチラッとだけ触れられた空気キャラを軸にして「満を持した種明かしです!」って風にやられてもピンと来ないでしょ。ロイミュードの発明者って事でインパクトを付けたつもりになってるだけで、実際問題蛮野のキャラ付けが何も出来てないからあまりにショボい真相にしかなってない。

肝心の霧子は「お父さんがクズなのは何となく知ってました(^▽^)/」と抜かす始末なので、剛の頑張りが全て無駄になっているというね。これは救えない。


それにその真相から「是が非でもロイミュードをぶっ殺すわ」って風な動機が形成される過程もかなり説得力がなく、中盤は剛が何をしたのかがよく分からなくなるんだよな。姉の笑顔の為に戦うって言うんなら、ロイミュードに寛容的な姉の姿勢を尊重するべきだと思うし。

何というか、背景と行動があんまり合致してない感じ。背景は分かるにしても、そこが「剛がロイミュードを憎む理由」にはならないと思うしね。他でもない剛自身がアンチロイミュードになった過程を作らないままにドラマを作るもんだから、どうもよく分からないんだよ。

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そこの動機の弱さをプラスアルファで作れていたら完璧だったんだけど、しっくりこないまま進むから全然感情移入出来ない。核となる動機が不明瞭なんよね。これでは剛の良さは生きてこない。


オマケに雑な扱いが散見されるのもマイナス。ハートとの因縁は存在意義のないまま消失するし(36話)、「特状課や姉ちゃんに合わす顔がない」とか言ってしばらく距離を置いていたにもかかわらず、何のキッカケもなく和解していたり。作ったドラマの片鱗を雑に丸投げする事も多く、キャラの尊厳が破壊されまくりだった。



・チェイス

チェイスはマジでヤバイ。主人公並みの背景を背負っている事もあってスポットが当たる事が多いんだけど、どのドラマもかなりグダグダしてる。


1クール目から早速「俺は誰だ」とか言ってアイデンティティに悩む姿が描かれるんだけど、正直な話彼の背景やキャラ付けが完了してないまま話が勝手に動くから、一ミリも感情移入出来ないんよな。彼が今一体何に悩んでいて何をどうしたいのかが分からず、「戦う事で存在を証明する」とか言い出してるのもギャグにしか見えない。

そもそものキャラ付けがないままあれこれ悩んだり思わせぶりな態度を取るから、ドラマが本当に面白くなかった。元々の性格も分かんないしね。


で、2クール目以降は空気。ただ命令に従って動くだけのキャラになるので、主体性が根こそぎ奪われてしまった。そもそも「キャラクター」がないと言った方が適切で、誰かの指示で動くだけだから中身が何もないんだよ。虚無の極み。

チェイス関連の話はかなり多いんだけど、どの話も壊滅的に面白くないっていうね。悩む理由も分からないし、botの域を出ないから魅力なんてあるはずもない。

そんな主体性がなくアイデンティティに悩む彼が如何にして自分なりの答えを見つけ出すのかが26話の大きなトピックだったんだけど、ここはマジでアカン。人類の言いなりにされる宿命とか人類のエゴを散々指摘した後で、結局「人類の言いなりになります」とか抜かしたのはビックリ仰天。


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主体性がなく人類のエゴやプログラムに沿ってにしか動けない機械人形にしかなれてないんだよな。彼の行動は全部プログラムに沿ってるだけだし、キャラクターが何もない。滅の原型ですね。

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その後はただヒロイックに頑張る無個性キャラに。

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かと思えば一般人を恫喝したりと、中々自由奔放に頑張ってました。

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他には急に霧子に惚れたり、「人類に近付きたい」とか唐突に意味不明な事を抜かしたりと色々と迷走してました。正直な話無個性ロボットだった彼が「家族愛を守る為に戦う」って結論を出したのは結構好きだったりする。けど、トータルで見るとしょうもないキャラだったと思いますね。


・ロイミュード

ロイミュード勢も頭おかしい人しかいない。


ハートはマジで頭おかしい。ダブスタガイジで暴君でしかなかった。
一応彼はは仲間想いで友達を大事にしてるってキャラなんだけど、その癖に仲間を見捨てる場面も相当多く、ただのクズでしかなかった。


チェイスをあっさり見捨てるし、メディックによるブレンいじめは見て見ぬふりをするし、そんなメディックに対して冷たく突き放したと思った矢先に急に優しくするっていうDV夫としか思えないクズっぷりを発揮する。

001が進ノ介を殺した際にはキレ散らかすし(数が増えないロイミュードを殲滅するドライブが死んで損する事は1ミリもないから。要は自分が進化したいだけ)、001が死んだ際には悲しむより先に進ノ介の復活に歓喜するという。

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「ロイミュード同士どうして仲良く出来ないんだ」とは言うモノの、その癖イジメは容認するし仲間の死を悼まないしで言ってる事とやってる事がバラバラ。

更に彼は強敵に燃える戦闘狂って側面があるんだけど、これがまあ印象最悪。001への態度からも分かるけど、「進ノ介が生き返った喜び>>>>フリーズの死」って風に捉えてるんよ。たとえ仲間が死んだとしても、好敵手が生き返ったらそれでOKっていうね。


(踏み込んだ話をするなら、そもそも33話時点では剛がハートの好敵手になる可能性は残ってたんだよな。だから進ノ介の死にキレるのは早漏だし、仲間想いとは真逆の発言に辟易する事間違いなし)


友達想いっていう性格と相手が強ければ強い程燃えるっていう性格があまりにも噛み合ってないんだよな。ドライブが強くなればなるほど友達が死んでいくって事なのに、その事を平然と受け入れているのは頭沸いてる。

友達にこだわる割にはその背景も分からず、最終的には「自分が進化出来たら友達は死んでOK!」みたいな歪んだ価値観を見せる様になる。言ってる事とやってる事が著しく乖離していて、恐ろしいくらいのダブスタガイジだった。


ブレンも魅力ない。11話で急にハートに惚れるし、結局その理由も分からないまま死ぬし、最後は謎に急にメディックに感化されたりする。彼も例に漏れず脚本の都合であれこれ動いていて、あんまり共感出来ないキャラだった。最後は善人面して無駄死にするしね。

特にハートに惚れた一幕だったりメディックとの不仲だったりは31話まで何を意図しているのかがさっぱり分からないので、意味のない小競り合いを20話近く見せられるっていうね。理解に苦しむ。


メディックも致命的。ハートに惚れる理由が乏しく、やってる事は普通に外道なのに急に良い奴認定されたりと不自然な展開が多かった。で、最後は無駄死に。エッモ。

ブレンとメディックの関係性も何とか作ろうとしてたけど、あんまり機能してなかったと思う。


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・蛮野

蛮野は本当にくだらないキャラ。全ての元凶になって都合良く責任転嫁させる為の役割しかないので、キャラクター性は皆無。

人類をナンバー化して支配したいとか言ってるけど、その動機は一切分からない。うっすいうっすい背景しかないので、何がしたいのかが分からないんだよな。

ベルトさんとの関係性も薄く、剛との関係性もかなりやっつけ仕事。「ロイミュードは悪くない」っていう展開をしたいが為の舞台装置で、キャラクター性はなかった。こんなのが一応ラスボスになってるので、あまりの核の無さに驚く事必至である。


・雑な人間ドラマ

キャラクターにはもちろん魅力がないとして、オマケに人間ドラマもまあ雑。まともに描けたのは何一つない。


まず霧子と進ノ介の恋。彼女らの関係性の変化や歩み寄りは一ミリも描けていないので、まあ悲惨な出来だった。

何と言っても距離を詰める話がないんだよな。過程がないまま「互いを異性として意識する間柄」になるし、唐突な恋愛描写をぶっこんでくるから理解不能。


特に霧子の心理描写ははガバガバで、13話で急に慌てふためいたと思いきやチェイスにぞっこんになり(ここもまあ意味不だけど)、散々チェイス一筋になった挙句に進ノ介大好きキッズに身を落とすという。あっちに行ったりこっちに行ったりしてるもんで、何を考えてるのか分かんない。

進ノ介の方もいつどこで霧子を好きになったのかも分からない。チェイスに対して「お前は霧子のナイトなんだよ」と臭い台詞を吐いたかと思いきや、謎に嫉妬する描写が入ったりとあまりに芯がない造形してたと思う。


もっと根本的な話をするとしたら、そもそもバディ関係ですらまともに描けていないので、そこから恋仲に発展されても何も説得力がないというね。



次にチェイスと剛の関係。正直ここが一番ガバガバ。
剛は何かとチェイスを目の仇にしていてつんけんしてるんだけど、ある時を境に何のキッカケもなく急に態度が軟化してデレデレになっていくという。

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チェイスとの交流や距離を縮めるまでの過程はマジで何もなかった。時間の経過で馴れ合ったり大袈裟にリアクションを取って仲良さげな雰囲気を出してるけど、実際の交流に中身があったのはたったの一度きりだった。

33話で進ノ介を死なせた後悔を背負う剛に対し、「愛する者の為に戦う戦士なのは分かった。自分の信念を貫け」って言った所だね。こういうシリアスな掛け合いや上辺だけじゃない心の交流があってこそ、初めてダチと呼ぶにふさわしいドラマになる訳。


でも実際どうですか?時間が経っただけで急に手の平を返した様に仲良くなってたし、中身のある掛け合いやドラマはほっとんどなかった。いつの間にか馴れ合う様な関係性になっただけで、ホントに何もないんだよ。ドラマもクソもないんだよな。

昔はあれだけつんけんしててギスギスしてて不仲だったくせに、剛の闇落ち展開を経た後に「なんとなく」態度が変わっただけなんよ。39話くらいで急に馴れ合う関係になった時点でクソなんだけど、そこに至るまでにちゃんとしたドラマがないからその時点で詰んでる。


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過程も何もないままに友達認定するもんだから、ぶっちゃけ何言ってんのか分かんない究極のエモ展開だった。こういう失ってこそ初めて大切さが分かるって展開は王道なんだけど、彼らの場合はドラマも交流も何もないからマジで響かなかった。その癖演出は泣かせに来てるから、どうも寒い。


オマケに蛮野との因縁もかなり適当でブレブレ。剛が蛮野をどう思っていてどういう態度を取っているのかがよく分からないまま話を進めたせいで、盛大のクラッシュしてるんだよね。好きなのか見下してるのか、さっぱり分からない。ジードみたいだね。

詩島家の関係性や過去をろくに掘り下げなかった弊害が出てる感じで、子供達にとって父親がどういう存在なのかをほとんど描写せず、なあなあのまま進めたせいで何も感情移入出来ない作りになってた。


「父親の尻拭いをするのが息子の役目」とか「家族の愛を裏切った」とか「俺達はお前の何なんだよ」とか、あたかも「信じていた父親に裏切られた」と言わんばかりの温度で喋るもんだから何も気持ちが着いていかない。


母親は早死にしたし、幼い頃から霧子と二人だけで生きてきたんでしょ??一体どこで父親と関わったの??一丁前に父親らしい事をして貰った経験とかあるの??父親を慕って雰囲気出してるけど、一体何があったの???

詩島家の全容がほとんど見えず、複雑な家庭環境の割には全く触れられもしない。そのせいで父親が元凶って事が分かったとて、何も意外性もないし剛に共感出来ない。詩島家って元々仲良しだったの??


なんか「息子」としての役割を受け入れてる様な印象なんだよね。息子だから何とかしなきゃいけない、みたいな。でも肝心の父親との繋がりや彼を慕う気持ちがろくに描かれず掘り下げられもしなかったから、ガチで何言ってるか分かんないんよな。

ここマジで惨状の悪い癖出てるわ。設定作っただけで満足しちゃってる。「元凶の息子が仮面ライダー!どう?ビックリしたでしょ?」みたいな。設定は悪くないと思うけど、それに伴う肉付けが壊滅級だから何も感じない。家族の繋がりを描写をしない事には、何も感じません。


蛮野をクズと思ってるからこそロイミュード撲滅に走ってるのかな……と思いきや、何か未練タラタラで愛情に飢えてる素振りを見せるし。別に剛は家族がいなかった事にコンプレックスを感じるキャラでもないので、蛮野との因縁は全部滑り倒してた。「さよなら俺の未練」って何?


他にもブレンとメディックの関係とか、ベルトさんと蛮野の因縁とか、どのドラマも上手く作れてないんだよな。どのドラマも積み重ねとなる描写や土台作りが疎かなままに進むもんだから、全然頭に入って来ない。これは中々にクソ。


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・テーマがやばい

警察としても落第、倫理観も落第、ストーリーも落第、設定も落第、キャラとそこに付随する人間ドラマも落第。

もうここまで来ると問答無用でゴミなんだけど、ドライブの場合は「テーマ性」もマジで腐ってるのが凄い。本当にここまで来ると逆に芸術だと思う。


「ロイミュードに人権はあるか?」
「ロイミュードは人間の道具でしかないのか?」
「ロイミュードに良い奴はいるの?」



2クール目辺りから「人間のエゴとそれに振り回されるロイミュード」っていう議題が出てくるし、チェイスがそのドラマの中核を担っていたのは事実。人間の道具として、また死神として他者に利用されるだけだったチェイスが如何にして主体性を得て結論を出すのかが大事だったんだけど、ここもまあコケた。


進ノ介やベルトさんは「元仮面ライダーだから良い奴に決まってる、目を覚ませ」って感じでチェイスの生まれ持った使命を強要しているし、霧子も脳死で仮面ライダーとしての役割を期待するだけ。チェイスの尊厳を認めていない様な言動が多く、それこそ人間のエゴで振り回していた訳。

で、色々悩んだ挙句彼が出した答えがこれ。

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結局最後まで彼に主体性が伴う事はなかったし、本能に則った生き方しか認めてもらえないっていうあまりに偏った展開で頭が痛かった。この結論を出すまでの過程もクソ雑だし、テーマ性は瀕死状態。人間のエゴを肯定してどうすんの。

チェイスの心理描写がどれも壊滅的に下手な上に、決断に至るまでの展開も穴だらけでザル過ぎるという始末。何考えてるか分かんないし、結局は人間の都合を押し付けられただけのゴミ展開だった。


人間側についても「使命をなぞっただけ」だし、ロイミュードについても「元の出自に沿っただけ」というね。肝心のチェイス自身のキャラクターが一切生まれていなくて、どんなオチになっても奴隷にしかなれないっていう残酷さ。

自分の足で1歩を踏み出す所か、結局他者の思惑の上でしか動けないっていうのはあまりに救いのないカス展開だと思います。こんなの死神として利用されてた頃と何一つ変わってないよ。


で、蛮野登場以降の展開もまあクソ。やたらとロイミュードに同情的な展開が多くなるし、テーマに対してあまりにズレた答えを出していたと思う。

確かにロイミュードの出自は可哀想かもしれないけど、それでも悪事を働いているのも事実。なのにそこに目を伏せて「ロイミュードは人類のエゴに振り回されてるだけだから悪くない!!共存可能!」とか言い出す始末。ロイミュードの善性を大きく偏りのある形で描き、それを作品の結論に持ってくるという意味不明さ。

人間の悪意をなぞっただけだと言っても、実際に悪い事やってんのにそれを無罪放免にするのは圧倒的に違う。


それに進ノ介はロイミュードの独自性や人権を認める様な物言いが多い癖に、実際やってる事は上から目線で裁きを加えているんだよね。ロイミュードの人権を尊重しているようで、変に擁護したり特別扱いしたりとダブスタ発揮してんだよな。

本当にロイミュードの人権を認めているなら、しっかり裁いて逮捕するなりすれば良い物を、「可哀想だから許します」みたいな自分勝手な事を言い出すっていう。

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チェイスに対する認識もそうだけど、結局進ノ介がやってんのは「人類のエゴでロイミュードを振り回してるだけ」なんよな。我こそはロイミュードの人権を尊重していてエゴで振り回したりしませんとか言いつつ、当の進ノ介本人が一番エゴまみれっていう。

ロイミュードは人類の支配からの脱却を目指しているのに、最後まで手の平の上で転がされるっていうね。これは酷い。


とにかく言ってる事とやってる事が違うので、作品全体としても何が言いたいの??ってなってくる。ロイミュードの人権や主体性は最後まで認められないし、偏りのある形でテーマを描写するし、出した答えもやってる事と真逆でダブスタでしかないという。


結局この作品がないが言いたかったのかが分かんないんだよ。大きく捉えれば「人間悪い子、それでも頑張る警察カッコイイ」ってとこ?






総括


どこから突っ込めばいいか分かんなかったけれど、とりあえず書き切りました。長々と失礼しました。

本当だったらもっと具体的に「ここがダメ」とか「ここは良かったけれどその弊害であそこがダメになった」とか書きたかったんだけど、そういう次元ではなかった。全てにおいて落第点。


警察モチーフ……-30点
倫理観……-50点
ストーリー……0点
設定……0点
キャラ……5点
人間ドラマ……-40点
テーマ……-80点



本当にどこを取ってもゴミでしかない。

モチーフには泥を塗る仕様、倫理観も遥か彼方、ストーリーもクソつまんない、設定も曖昧で何でもあり、キャラも不快感しかない、人間ドラマも積み重ねがなく上っ面だけ、テーマも壊滅的。全ての要素がゴミ過ぎるし、惨状の悪い所しか出てない作品だった。作者の脳内で完結してる場面が多く、面白さは死んでしまっていた。

辻褄の合ってない展開や雑な構造が多く、普通に見ててもノイズが多くて楽しめない。頭空っぽにして見ても苦しい所しかないし、ここまで腐ってるのは奇跡だと思います。つまんないだけなら良いんだけど、不誠実で不快で不条理な展開しかないからマジでストレス溜まったわ。奇跡的なゴミですね。


そんな訳で。


「全てにおいて落第点のゴミ」


である、仮面ライダードライブの総括でした。



~完~



オマケ・好きな回トップ5


1位……
2位……
3位……
4位……
5位……







仮面ライダードライブ Blu-ray COLLECTION 1
片岡鶴太郎
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
2015-04-08



本編の配信終了から結構経ってしまったけど、このタイミングで映画が配信されたので感想を軽く書いておきたいと思います。

この作品は当時からやたらと評価が高くて、全然腑に落ちてなかったんだよね。もう1回劇場に足運んでやろうかってくらいの勢いで高評価だった。


で、今回は7年ぶりのリベンジだった訳だけど。案の定ダメダメな作品って感じだな。間違っても絶賛される様な要素はほとんどない。

せいぜい凡作がMAXって感じだね。本編での土台作りや関係性の構築が上手に言ってたら良作になれたかも分からないけど、現状普通にグダグダだからもう救えないよね。

単体の作品として見てもそんなにハマってないし、どう足掻いても高評価は無理ゲーな作品だね。お疲れ様でした。

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・良いところ

とはいえ良い所もそれなりにあると思う。基本的には映像面だけど、劇場版ならではの派手さとダイナミックな演出は目を見張ると思うな。ここは良かった。

チェイスとロボットの戦いとか、CG多様しまくりだけど却ってそれが魅力に繋がってたと思う。スローモーションの使い方もくどくないし、中盤の繋ぎとしては最高の場面でした。


他にも超デッドヒートへの変身とかベルトさん復活とかトドメのライダーキックとか、シンプルにかっこいい構図や演出が散見されてたと思う。鎧武も込みで柴崎の監督としてのピークってこの時期かなと思うな。


ストーリー面で言うと、中盤のどんでん返しは意外性もあったし悪くないと思う。息子が悪者でしたっていうね。あれはリアタイでしか放送してない予告を見てたらもっと意外性が増すと思うね。エイジが追いかけられてるやつ。


それに電気が復活の鍵になってる所とか、キーに情報やバックアップが入ってるのとか、エイジのベルトが代替品になる所とか、全体的にパズルがキチッとハマるシーンが多くて結構凝ってたと思うな。

伏線が多く張られていて、惨状にしては頭使ったなって感じ。そこまで盛り上がる伏線回収でもないんだけど、このまとまり方はよく出来てたと思う。


それに全体の構成も適度にメリハリが効いてて良かった。序盤からクライマックス感を出しておいて、中盤で一回ブレイクを挟み、最終決戦に突入していくっていう。

戦闘ばかりだと飽きちゃうし、工夫のなされた構成だったのは大いに良かったと思う。基本的に緊張感をずーっと保ったムードながらも、適度にドラマパートを入れる事で見やすい作品になってたと思うな。


総じて結構気合いを入れてたのがよく伝わる作品だった気がするな。惨状は本編だと6話分も穴を開けてたし、その空き時間で頑張って本を書いてたんだなってのがよく伝わってきました。


大枠はそんなに悪くないけど、中身は割と壊滅的だと思います。
今作の肝になってるのは3つの要素だと思う。


1.ベルトさんと進ノ介のバディ関係
2.家族の愛情
3.警察の在り方



ここの中身は本当に残念だった。本編でしっかりと補完出来ていれば文句ないんだけど、どれも壊滅的なのでもう救えません。


・ベルトさんと進ノ介のバディ関係

まず今作はベルトさんと進ノ介の関係性にスポットが当たった作品だと言える。

悪の手先になってしまったベルトさんとの信頼を見せる進ノ介や、今この時代の正義を信じるベルトさんとの掛け合いはエモ狙いで書いたんだろうなと思う。

他にも初代ピットを譲渡したり、出会った日時を記念日として覚えていたり、進ノ介の悪癖を見透かしていたり、ベルトさんの意図を汲んで復活させたり。そんな風にして彼らのバディ関係を基盤とした展開が多く見受けられた。


でもここはまるっと説得力がない。本編の時点でそうだったけど、ベルトさんと進ノ介の関係性って普通に浅いんだよな。ただの変身アイテムって感じでしかなく、仲が深まったとは言えない。

彼らがバディらしい事をしたのはマジで終盤も終盤だし。45話辺りで霧子に関する相談を乗ってあげてる所はマジでバディっぽかったけど、それ以外ではそういう関係性を見せた事はほぼない。

バディってのはただ一緒にいるだけじゃダメなんだよな。命のやり取りや実のある会話をする事で、初めて信頼や絆が生まれる訳で。でも彼らにはそういうのないでしょ。


進ノ介の無茶をベルトさんがなあなあで許す様な展開が多く、バディってよりかはちょっとうるさい変身アイテムって印象しかない。今作は本編の40話辺りの話だと思うけど、その時点でも特にバディらしさはないし。


その上トドメを刺してるのが、不用意に進ノ介周りの人間関係を充実させてしまった事。本編だとベルトさんともバディだし霧子ともバディだしって感じで、確固たる相棒なんていないんだよ。

ただでさえ1体1の関係性を描けてないってのに、変に両手に花状態にした事で誰一人としてバディ関係を築けてないのが終わってる。誰をバディにしたいのか、その辺の視点の定まらなさがオワコンに繋がってるんだわな。


そんなもんだから初代ピットを見て感慨深くなるのも、車の趣味が共通してる事に歓喜したり、ベルトさんが復活したりする展開も全部薄味になってしまった。必要最低限の関係性も描けてないもんだから、全部上滑りしてる。

一見エモそうな事をしていても、土台がユルユルだから感情移入出来ないよね。展開の熱量とは裏腹に、思ったより平凡だなって印象になってしまうわけだ。


・家族の愛情

泊一家の話としてもめっちゃ微妙。

まずエイジとの絆や時を超えた親子愛を演出してたけども(そういえば今やってるビヨンドジェネレーションも同じ題材だね)、ここはマジで乗れなかった。当時から不可解すぎて何も響かなかった。


ネクタイ持ってきたり、進ノ介お気に入りのお菓子を買ったり、感動的な死に際を演出したり、親子同時変身をドラマチックにしたり。狙った演出は多いものの、どれもさっぱり響かなかった。

だってあのエイジってどう足掻いても「偽物・コピー」じゃん。本物じゃないじゃん。本物の記憶を引き継いでるのは確かだけど、明らかに偽物以上の何者でもないじゃん。


上記の演出によって擬似的な親子愛を再現したり、それを受けて進ノ介に愛着が生まれるのは分かるよ。でもそれって全部自作自演の一人芝居だし、進ノ介を騙す為にあざとく芝居打っただけ。

偽物が何をどう言おうとも、それはただのまやかしに過ぎないのよ。ロイミュードが徐々に改心していくって流れなら分かるけど、最後まで極悪非道な悪役なわけだし。そもそも息子殺されてんだよ?


あの状況じゃ何をどう足掻いても親子愛なんて生まれっこないんだけどな。仮に息子の想いや記憶は本物だとして、進ノ介がそれに胸打たれたって方向に持っていきたいとする。

でもロイミュードによる虚言でしたっていう疑いが消えない以上、彼の言葉を信頼するのはガバガバでしかないんだよな。いくらそれっぽい言葉を並べたとしても、エイジ本人が発した台詞じゃないんだもん。

これじゃ胸打たれる要素も何も無いじゃんっていう。過去と未来の力を一つにするっていう構図は敵味方共通してるけど、そもそもの親子愛がガバガバなので対比構造にすらなってない。


いくら感動的な雰囲気を出されても、そもそも偽物じゃんっていうツッコミが抜けなかった時点で負け。


霧子との関係も特に発展しないし浅いまま終わってしまった。将来的に彼女になって結婚するって事が言いたいなら、今作では彼女との関係性にスポットを当てた方が適切だと思います。

本編でも恋愛描写やバディ関係の作り方ががクソ雑だったけど、映画でもそれは変わんなかったね。今回の展開では仲間としての信頼を深める事にはなっても、異性として意識するキッカケとしては弱いわ。


ベルトさんとのバディ関係を描きたいのか、泊一家の愛情を描きたいのか。どちらも欲張って描こうとしたばっかりに、ガバガバでフックの弱い展開になってしまった。


・警察としてガバガバ

それともう一つ、警察としてどうあるべきかって所もテーマに組み込まれてた。

警察の名誉や汚名返上の事しか考えてない柳沢に対し、身分や地位や名声を捨てて市民の英雄になる仮面ライダーを対比させたかったんだろう。


でもここの展開もかなりガバガバ。そもそも進ノ介がアウトローなのは紛れもない事実じゃん。街を破壊した挙句、事情も話さず逃亡を続けてるってのは言い逃れできない事実だし。

そんな危険因子、確保したいに決まってんじゃん。「警察の威信をかけて〜」みたいな雰囲気になってたけど、そういうのを抜きにして器物損壊罪の現行犯を放置出来る訳が無い。


あの状況証拠を見るに、進ノ介に肩入れしたり擁護したりする材料が無さすぎだろ。特状課は感情論で進ノ介に肩入れしてるだけで、全くもって具体的じゃないし。あの状況で擁護出来る訳が無い。

いくら進ノ介の素晴らしさや尊さをうざったいくらいに説かれた所で、説得力なんてマジで一切皆無なんだよな。それはもう本編での悪事が証明してしまっている。


・職務放棄は当たり前
・社会人としてのモラルが欠如
・私情で犯罪者を見逃す
・私情に駆られ市民を恐喝
・成長リセットは日常茶飯事
・怪人を庇う


40話くらいまでの悪事を覚えてる限り書き出したけど、警察としてガバガバ過ぎて、何をどう信頼すればいいのかが全くもって理解不能。こんなアウトローな警官の行動を信頼しろって方が無理ゲー。


味方が指名手配される展開は35話でもやってたけど、その時点でも説得力ありすぎたもんな。特状課のみんながもれなくオワコン過ぎて、犯罪者集団って言われても違和感がないのがヤバすぎる。


限りなく冷静で当然の対応をしてる柳沢に対し、説得力の欠片もない感情論で突っかかるガバガバ展開。悪役の方が正論をかましてるのが大森あるあるだけど、今作でもその手腕を遺憾無く発揮してました。

まあ、柳沢が怪人騒ぎを信じようとしてなかったのはガバガバ展開の極みだけどね。001編ならまだしも、いつまでそんな程度の低いすれ違いを起こしちゃってんだよ。ここはかなり不自然。


・障害/連携パロディエモエモ

で、そこから柳沢が改心する流れもクソ雑。

「名声とか関係なく進ノ介は頑張ってる」とかいう過剰な持ち上げを聞き入れ(そもそも進ノ介はアウトローなので守るべき地位や名声なんて関係なしw)、あっという間に手のひらを返してました。

警察なんだから客観的な証拠に基づいた冷静な判断と対応をして貰いたい所なんだけど、完全な感情論に流されてしまっていて腰抜かしたわ。そんな感じの雑さだからそこからの援護射撃も本当に燃えなかった。過程が雑だと何も乗れないわ。


進ノ介が警官として真っ当で常に市民の事を考えていたり自己犠牲の精神で戦ってるならまだしも、アイツマジでガチでアウトロー過ぎるんだよ。いくら綺麗事で持ち上げられも、マジで説得力がない。

そんな状況で手のひらを返されても、不可解すぎて何も言えなかった。雑、雑、雑の極み。


どうしてこうなったかを考えてみると、やっぱり責任の所在はクウガにあるんだよな。ドライブはちょくちょくクウガを意識した演出が入り込んでくるんだけど、今回なんてその極みだった。

序盤からそれっぽかったもんね。周りの被害を考えて敵を倒さなきゃ行けないってのも、完全にクウガ意識だし。


で、警察の手のひら返しもクウガパロディと。悪名高い神回である「障害/連携」をそのまんまトレースした展開で、マジで頭が痛くなった。だってトレース元からしてガバガバ展開なんだもん。

警察の癖に情に訴えかけた根拠のない説得(露骨な主人公age)で折れるし、あろう事かその説得も丸カットという暴挙。その点でいえば今作の方がまだマシかもしれないけど、差し引きどっちもどっちだわな。


感情論に任せたガバガバ展開なのは同じだとして、クウガの場合は主役の過剰な持ち上げに耐えうるキャラ造形だったからまだマシではある。っていうか無条件で神様扱いされてるからまあアレだけど。

でも進ノ介はそういう過剰な持ち上げに耐えうる性格じゃなかったのが不幸だね。多分この先何を言っても嘘になってしまうくらいの暴挙を重ねてるし。


とはいえ過程をカットするとかいうクソ暴挙をかましてないので、やっぱり引き分けです。そもそもトレース元の完成度がゴミだとどう足掻いても完成度が下がってしまうね。


ま、あの作品は脳死信者が多いからそれっぽい共通点を重ねてエモエモ言う人が多いんだろう。前後を何も考えず、シチュエーションだけを見れば熱い気がするわ。


・雑感

チェイスはカッコよかった。無骨ながらも進ノ介を信頼してたし、頼れる仲間って感じ。

剛はかませ。扱い悪過ぎるし泣いていい。


アイドルは何しに来たかよく分かんない。カーチェイスの部分もそうだけど、若干のコメディ要素を入れたつもりなんかな。全然面白くないけど。


特状課は空気。りんなさんと究ちゃんは何の為にいるのかよく分からない。


ま、そんな感じですな。結論やっぱクウガは神作です。


遂に最終回です。長かった。

今回は正当な最終回ってより、後日談的な要素を多く含んだエンドロール的な最終回だったね。後付けの後日談ではあるんだけど、中々良い締め方でした。


次回作のゴーストの紹介をしつつ、その上で進ノ介の成長も描き切ると。正直リアタイの時から最終回だけはかなり好きでした。この頃までは毛利も凄く良い脚本家だと思ってましたね。


・進ノ介のケジメとイケメン現さん

ゴーストの客演的な趣の強い話ではあるけど、その中でも進ノ介の成長やその後をしっかりと描き切ったのが非常に偉い。グローバルフリーズの事件のトラウマをしっかりと払拭出来た様な、最終回に相応しいオチでした。

ベルトさんがいなくなった事でぼんやりしたり不安になった心境も非常に理解しやすいしね。ベルトさんへの喪失感を失う程仲が良い訳ではないんだけど、まあ変身能力がなくなったら焦るのも無理はないかもね。


そしてそれを支える現さんのカッコよさがカンストしてるんだわな。

現さんの役者さんは脚本の毛利が主宰してる劇団の団員なんだけど、そのおかげでめっちゃカッコよく描かれてました。こういう身内に贔屓しちゃうのは好き嫌い分かれそうだけど、今回の場合シンプルに現さんのをカッコよく描いてたから文句なしです。

元々相棒的な側面もあったしね。「ベルトさんがいなくなって不安なのは当たり前。支えてくれる仲間もいるし、自分らしく頑張れ」って台詞は頼れる兄貴分って感じでめちゃくちゃカッコよかった。これまでも頼れる先輩キャラではあったけど、イマイチ活躍がショボかったんだよね。


その点今回は彼の魅力を最高に引き出せてて感動です。その上で進ノ介の成長や気付きに寄与するし、理想的な立ち回りでしたわ。例に漏れず仲間の活躍がしょっぱいのが残念だけどね。


・変身出来なくても仮面ライダー

かつての事件と同じシチュエーションを用意する事で、そのキャラの成長や変化を描き出すのはよくある手法。あの時は相棒である早瀬を救えなかった訳だけど、新しい相棒の霧子はしっかりと救い出す事が出来ましたとさ。

以前の過ちやトラウマを払拭するには優れたシチュエーションだったし、1話との繋がりを鑑みても中々エモいモノがある。でも今回はそこに一義を加えていて、シンプルに熱い場面を作れていたのが最高ですね。生身でトラウマを払拭する姿は非常に熱い。


ただ生身で戦うんじゃなくて、そこに至るまでにいろいろなフックを作れてたのが素晴らしいのよ。ボケーっとする進ノ介不安とか、現さんの助言とか、アイコンの奇跡とか。特にアイコンの力で変身出来る状況を作ったのはめちゃくちゃ効果的。

いつでも変身出来る様になったからこそ、それでも尚生身で戦い続けるその姿にカタルシスが乗っかる訳だ。あえて変身せず、生身のままで過去にケリをつけたのは本当に感動した。そこに至るまでの心理描写も丁寧で、過程を踏まえてちゃんと決断を下したのが素晴らしい。


「ロイミュードは人間の悪意をなぞっただけ」っていう前提はめっちゃ気色悪いし、人間の犯罪にあそこまでキレる癖にロイミュードはなあなあで許してるのはダブスタ過ぎて頭沸いちゃってる。

そういう気になる所もあったけど、基本的には警官として真っ当な事を言っていて感動的でした。人間の犯罪はなくならないからこそ、皆の幸せを守る為に走り続けると。6話の状況と似てるけど、最終回にこういう決意表明をするのはやっぱり有意義だね。腐っても刑事モノである事を忘れてないというか。


「変身出来なくても仮面ライダー」っていう展開はヒーローモノではあるあるやね。生身でも必死こいて戦ったり、諦めなかったり。そういう泥臭く戦う姿勢を通じて、大事な事を訴えかけるってのはベタながら熱い。

一番大事なのは変身能力じゃないし、ヒーローとしての心構えっていう。シンプルながらも熱いシチュエーションでした。


こういう相棒との別れと今後に向けての話は、古くは「さよならドラえもん」に代表される泣ける話になる事が多い。相棒の力を頼らず、最後まで自力で勝利を掴み取るのはもう感無量です。


最後の最後に大きな成長や活躍を用意出来ていたのが格別ですな。本編最終回はゴミだし、今回こそが真の最終回に相応しいと思います。


・最後に


気になる点としては、普通に誘拐された霧子が無理やりすぎるとこだな。霧子って腐っても警察じゃん。あんな大して強くもなさそうな人にあっさり捕まるもんなのか?

油断してたとかなら分かるけど、いつでも犯人を取り押さえられる様に警戒してたはずなんよ。なのにあっさり捕まってるのはちょっと強引だ。


後犯人が相当しょうもないものマイナス。動機付けに尺を割く方が勿体なくはあるけど、凡庸でつまらなかったな。つまらないからこそ憤る進ノ介のカッコよさが際立つとこもあるんだろうけど。


まあそんなとこでした。
これで遂にドライブも終了。短い様で長かった半年でした。

2周して思ったけど、当時感じてたよりも4000倍くらいはゴミでしたね。しっかりと駄作未満のスコアを叩き出してました。ゼロワンと同格です。作品ですらないですね。


総括はその内書くけど、「良い所」がマジで思い付かないんだよな。ゼロワンですらどこかしら見所はあったと思うけど、ドライブに関してはマジで何もない。どんなに嫌いな作品でも一応は良い所を見つけてあげてるけど、ドライブに関してはマジで何もない。


って事で誰かドライブの良い所を教えてください。参考にします。


ゴーストの事件
片岡鶴太郎


本編最終回。最後までぶっちぎりで酷かった。


・クソザコシグマ

アバン前でラスボスが倒されてて草。完全な消化試合で全然テンションが保たれないんだけど。グローバルフリーズもあっさり収束するし、本当に緊張感がない。

メディックが死んだのも果てしなく雑に感じるな。こんなあっさり倒せるクソザコラスボスの為だけに犠牲になっちゃうなんて、在庫処分も良いとこだわ。


まあやりたい事は分かる。ハートとの一騎打ちに向けて、その前哨戦であるシグマとの戦いに尺を割けなかったんだろう。そうなるとハート戦がさぞ盛り上がるんだろうなと思いきや、これが中々ウンコ。

結果的にシグマがラスボスになった訳だけど、格もクソもないな。おもんなさすぎる。


・VSハート

ハートとの最終決戦はマジでライダー史に残ると思う。もちろん悪い意味で。とんちんかんな台詞のオンパレードで、マジで頭が痛かった。リアルタイムの時からマジでエグくて疑問符だらけだった。この作品は間違いなく駄作だな、そう思わせてくれた素晴らしい展開でしたね。


進ノ介「本当の悪意は、人間の中にしかない」


※ロイミュードにもあります


いや進ノ介さん、ロイミュードに肩入れした過ぎて頭イカレてますやん。人間しか悪い子がいないってのはどういう了見だ?これまでのロイミュード事件に関してどう説明するの?ロイミュードに一ミリたりとも悪意がなかったとでも言いたいの?

ロイミュードという新たな種族がいたとして、9割9分犯罪に走ってるのはどう説明するんですかね。ってか、本当の悪意って何?ロイミュードの悪意は人間をコピーしただけで、偽物の悪意って事?


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後世に残る格言キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!


出ました出ました、一世一代の大名言。ここからの大森作品は全部「○○の悪意をなぞっただけだ!」で説明する事が可能です。

バグスターは都合の良い敵役に設定してくる人間の悪意をなぞっただけだし、大抵のキャラはパンドラボックスの光を浴びただけだし、ヒューマギアも人間の悪意をなぞっただけ。大森の教科書を開くと、まず最初の1ページ目に書いてあるのがこの台詞だと思いますね。

都合の良い責任転嫁先を見つけ次第、それまでの罪や犯罪を全てそいつに擦り付け、後は平然と仲間として振舞うっていうマジキチパワープレイ。ここ、マジで必修科目です。氏ね。


・ほんまに悪意をなぞっただけか?


で、本当にロイミュードは人間の悪意をなぞっただけかどうかを検証していきます。答えは見えてるけど。

確かに最初の動機こそ悪意を植え付けられただけかもしれない。スタートダッシュの時点で意味不明だけど、とりあえず蛮野が悪意って事で一回落ち着けましょう。

でもそこからの行動は全部が全部蛮野に責任転嫁出来る訳がないでしょっていう。人間を超えたり進化したり支配したいと思ったのは完全にロイミュード自身の意思だし、犯罪に手を染めたのはもうどうしようもない。


例えば毒親とか凄惨な家庭環境で育った子がいるとする。家庭環境が悪いと非行に走りがちになるってのは明らかだし、良くも悪くも親の悪意をなぞっただけだとも言えるでしょう。

仮にそうだとしても、クソ親の元で育った人が100%犯罪者になるんですかって聞かれたらそうじゃないよねっていう。出自がどうであれ、真っ直ぐに育つ人がいるのもまた当然な訳よ。そいつが犯罪に走るのは親の影響もデカいだろうけど、最終的な決断を下すのは自分自身でしょ。


じゃあ進ノ介さんに聞きたいんだけど、そういうクソみたいな環境で育った人は逮捕しないの?っていう。「親の悪意をなぞっただけだ」って感じで、無罪放免にするつもりなの?そうはならんでしょ。


生み主の影響に関係なく、犯罪に手を染めた時点でもうアウトじゃん。そいつに非はないとかどの口が言ってんだよ。ハートは「最初からロイミュードは悪のつもりはない」とか言ってたけど、だったらあの驚異的な犯罪率の高さはどう説明するつもりなんだ?

善なる心を持ったロイミュードをもっと登場させていれば良いんだけど、実際にはほとんどが悪人な訳で。善良なロイミュードなんかほっとんどいないし、いたとしてもそれはただ進ノ介が主観で勝手にそう判断しただけに過ぎない。正々堂々と勝負しただけで善人扱いは草。


人間の感情をコピーして模倣して犯罪に走ったケースもあったけど、それだって前提が違うじゃん。人間をコピーして犯罪に走ったのなら分かるけど、実際にはまず「進化したい」っていう悪意が存在してる訳。進化する為に人間をコピーしたり、不法侵入を繰り返してる訳だ。

人間をコピーする以前に、もう既に悪意に満ちていて犯罪する気満々なんだもん。これもう救えなさすぎるでしょ。072とか謎に良い奴感出してるけど、一歩間違えれば究ちゃん死んでたんだよ。人間をコピーする以前の問題です。


確かに最初に悪意を植え付けられたのは可哀想だけど、それでもそこからどう動くかは個体によって違うはず。それなのに全員が全員足並みを揃えて犯罪に走ってるのはもうダメだわ。善良な心を持った個体なんていなかったし、都合の良い悪役に仕立てておいて「実は悪くないですw」とかどの口が抜かしてんの?


・マジキチフルスロットル進ノ介

進ノ介「ロイミュードは犠牲者みたいなもんだ」


違うけど?お前それ蛮野をsageたいだけやん。最終章での蛮野の卑劣な行動に感化されていて、これまでの犯罪録を一切合切忘れちゃってるやん。

進ノ介さあ、それ今までの被害者の前でそれ言える?足が使い物にならなくなった早瀬とか、トラウマを植え付けられた霧子とか、その他大勢の市民とか。その人の気持ち考えた事ある?


最初の一歩こそ人間の悪意をなぞっただけかもしれんけど、あれだけ好き勝手して人権を主張してる時点で被害者もクソもないと思うんだけど。頭沸いてる?


進ノ介「人間がそれを理解した今なら、俺達はやっていけるはずだ」


え、人類を支配しようとしてる相手と共存するつもりなの???
いくら相手の出自が可哀想だからって、これまでの犯罪を見なかった事にして共に生きていけると思うの?舐めてる?

例えば身内が犯罪者に殺されたとして、その犯罪者には実は可哀想な過去がありましたと。同情出来る過去があるから、今度は手を取って仲良くしましょうってなるか??


それとこれとは別問題だろ。事情がどうであれ、そこと犯罪を犯した経歴は一緒にしちゃいかん。人格と犯罪は切り分けて考えないと、マジで意味不明な事になる。橘さんも笑ってるわ。

じゃあもし本当に共存するとして、もちろんムショにぶち込むよな?共存するっていうつもりなら、罪を償わせるよな?

進ノ介なら絶対野放しにするだろうけどな。うん。


進ノ介「お前まで失いたくない!」

ここまで来ると完全に良い奴認定受けてて草。ハートはグローバルフリーズを起こして大勢の人々の命を奪った上に、今度は人類に戦いを挑もうとしてるんすよ。いくら正々堂々と戦うキャラだからって、それだけで肩入れしまくって容赦してんのはマジキチ。チェイスとは訳が違うんだぞ。


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じゃあ戦ってあげなよwwwwwwwwwwww



ここもマジでマジキチ。ハートの意志を尊重する気があるんなら、何故そこで一方的にボコられて満足してるんだよ。多分惨状的には「進ノ介達には誰一人としてロイミュードを倒して欲しくない」って思惑があるんだろう。

思い入れのある幹部とかレギュラーをヒーロー側の手で処刑させたくないっていうね。ロイミュード可哀想路線の極致。


でもさ、ハートの意志を分かってるくせに傍観決め込んでるせいでマジでガチで性格の悪いクズにしか見えないっていう。戦いたくないのは分かるけど、ハートに寄り添う気があるならそこは正々堂々と戦えってもんだよ。

どうせ遅かれ早かれ死ぬの分かってるんでしょ?だったら戦う素振りくらい見せてあげなよ。本当にどうしようもない。


3年前の惨状はその辺しっかりやってたんだけどね。参考までにどうぞ



仮面ライダーフォーゼ 38話 「勝・者・決・定」 感想



総じてハートとの最終決戦は全部ゴミです。ロイミュードに肩入れする倫理崩壊っぷりで頭が痛くなる。刑事としての私情入れまくりで論外だし、進ノ介らしいとはいえ倫理崩壊しまくりです。

ハートの友達認定にしても、アイツの語る友情はガチで薄っぺらいので感動もクソもない。丸っとゴミですな。


・雑感

ベルトさんは封印されました。進ノ介とのバディ関係も霧子との関係も薄いので、全然感動しませんでした。

剛の背中を押したのはちょっと好き。


剛はチェイスを復活させる為に頑張ってました。このプロジェクトは2021年現在リアルタイムで進行中ですが、もし帰ってきても何も感じないね。ダチとしての厚みが皆無。


DQNカップルは警官を煽り倒してました。

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性格悪すぎて草。
最後まで高圧的で偉そうな刑事でしたとさ。


敵をコピーしたとか言ってたけど、000って最初から良い奴だったんじゃないの?警官をコピーしてなんらおかしい事はないと思うけど。そんなん言ったら真影だってそうじゃないの?


Q.友よ、君はだれに未来を託すのか

A.東映の未来は大森に託された模様




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いや~~、遂に始まってしまいましたな。大森大得意の過程を飛ばした上っ面だけのエモ展開。一見感動風を装っていて泣かせに来てる印象があるけど、よくよく考えたらドラマを結実させる為の材料や過程がごそっと抜け落ちてるっていう例のアレ。

この方法論で味を占めた大森は今後の作品でもこの手法を乱発する様になります。正真正銘のゴミですな。ほんっとうにゴミ。


・剛とチェイス

ダチ(笑)を失った剛の台詞の一つ一つが薄っぺらいのなんのって。どの発言も嘘くさくて説得力の欠片もなかったのが才能だと思います。


まず何よりもね、「チェイスの事をダチと認めるまでの過程」が一切合切欠けてるのが終わってるんだわ。

そもそもの話をすれば、「ダチ」って単語が出てきたのも唐突だし、この着地に向けてあざとく目配せしたに過ぎない。だからそこの時点で乗れないんだわ。

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で、肝心のチェイスとの交流だね。本編2周目だから注意深く観察してたけど、ここはマジで何もなかった。時間の経過で馴れ合ったり大袈裟にリアクションを取って仲良さげな雰囲気を出してるけど、実際の交流に中身があったのはたったの一度きりだった。

33話で進ノ介を死なせた後悔を背負う剛に対し、「愛する者の為に戦う戦士なのは分かった。自分の信念を貫け」って言った所だね。こういうシリアスな掛け合いや上辺だけじゃない心の交流があってこそ、初めてダチと呼ぶにふさわしいドラマになる訳。


でも実際どうですか?時間が経っただけで急に手の平を返した様に仲良くなってたし、中身のある掛け合いやドラマはほっとんどなかった。いつの間にか馴れ合う様な関係性になっただけで、ホントに何もないんだよ。ドラマもクソもないんだよな。

昔はあれだけつんけんしててギスギスしてて不仲だったくせに、剛の闇落ち展開を経た後に「なんとなく」態度が変わっただけなんよ。39話くらいで急に馴れ合う関係になった時点でクソなんだけど、そこに至るまでにちゃんとしたドラマがないからその時点で詰んでる。


39話以降の馴れ合い関係を元にドラマを作ってると見るのが妥当なんだけど、この時点でクソなんだわ。あれだけ嫌ってた癖に、特に何もない段階でデレデレする様になってて異様に不可解だった。そこに至るまでの過程がマジでない(大事な事なので2回言いました)。


・発言の正当性を考える

仮に剛の発言を全部信じるとするなら、時間の経過とともにチェイスをダチと認めてたって事になる。意地を張ってるだけで、実はダチだと認識してるっていう。失うことで大切さに気付く展開はよくあるけど、そのパターンに則った感じやね。

そう考えると急に馴れ合う様になった33話以前までで関係性が完結してた事になるけど、果たしてそこに正当性があるのかを考える。チェイスが仲間になったのが26話で、そこから暫く対立してた訳だ。剛の闇落ち帰還は当然ながら自我がないキャラとして振舞ってたから、ドラマとか交流は一切なかった。


そして33話のやりとりでちょっとだけ距離が縮まって、35~6話でギスギスしながらも協力して(なお蛮野のおかげだから協力するまでもなかった模様)、37~8話は何もなかったと。こう考えると33話でのやり取りによってチェイスをダチ認定した事になる。

でもそれだけだとさすがに弱過ぎて無理だわ。だってあれだけ嫌ってたんだよ?だったらもう二歩三歩くらい関係性を進めなきゃ意味がないのに、あれで完結しちゃってるのは意味不明。33話をきっかけに距離が縮まる様子を描かないと意味が無いのに、スタートダッシュで満足しちゃってた。

チェイスから後押しされただけでダチ認定したり馴れ合う様になるのは弱過ぎ。さすがにもうちょいドラマを作ってくれよ。


前回みたいにピンチを何度も救って貰うとか、40話で落ち込んだ時にチェイスから励まされるとか、剛にも救えなかった霧子のピンチを颯爽と救うとか。そんな感じで両者の交流を中身があるものにしないと、今回の展開は意味を成さないんだよ。

ただ一緒に共闘したり時間の経過でなあなあで不和が解消しただけだから、本当の本当に中身がない。蓮デザと全く一緒やぞ。プリキュアでも同じ事が言えるけど、ただ日常を一緒に過ごすだけでは「信頼」の描写としては機能しないんだよな。

その何気ない日常にどう意味付けするか、どこまで重みを付与するか。ただコミカルに馴れ合うだけでは決して信頼ではないと思うし、そんなの上辺だけの関係なんだよな。心の底からダチだと思ってる様な雰囲気を出したいなら、それ相応のシリアスなドラマは作るべき。


そういうのも全然作らなかった癖に、一丁前にダチだとか言い出すからマジで不可解だし感情移入も不可能だった。それだけの交流もないやん。虚無から何を汲み取れっていうの?浅すぎてマジで無理だわ。「本気でそう思ってるの?マジで言ってる?」って感じの新事実が生えてきて困惑ですよ。


・不足

そりゃ確かに剛はロイミュードを憎む理由も弱いし、チェイスに特別目くじら立てる理由もないよ。愛する霧子が愛してるロイミュードなんだし、彼女の為を想ってるなら対立する理由もない。でも剛って「霧子の為」って事情とは別にロイミュードを憎む理由があるんでしょ?

この辺は剛のキャラ付けの甘さや空白の多さが致命傷になってるんだけど、動機が曖昧だからまずそこで感情移入出来ないでしょ。その上交流も雑で適当ときた。一体どこに価値があるってのか。


「意地ばっか張って失うまで気付かない」

「お前はダチだってあの時言えば良かった」


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やっぱり今回の展開で一番足りなかったのは、ダチ認定するまでの過程だね(何回言うねん)。彼らの関係は「本当はダチだと認めてるし嫌いじゃないけど、それでもついつい意地を張ってしまう」って構図を作ってるんだよ。でも肝心の過程がすっぽ抜けてるし、その癖馴れ合わせてるから詰んでる訳。

「チェイスをダチ認定する出来事」が必須だし、それを踏まえても尚意地を張ってる剛の姿を描写しなきゃいけない。惨状的には33話がそれに該当してるつもりなんだろうけど、たったあれだけの交流で忌み嫌ってたキャラを好く様になるのは破綻しまくり。


こういうのは視聴者から見ても「剛素直じゃないなあ……w」って印象を抱かせなきゃいけない訳。確実に仲を深めるエピソードや出来事はあったんだけど、それでも剛がイライラしてるっていうようなね。

でも実際の所は特にきっかけもなく急に手のひら返して馴れ合っただけなので、過程もクソもないんだよな。「仲良しなのは一目瞭然だけど意地を張ってる」って構図を作れてない。


冷静に考えればチェイスを嫌う理由は確かにないんだけど、そこの和解イベントなあなあで終わらせたのはマジでクソカスですわ。嫌っては無いにしても、好いてるかどうかは別問題だし。意地を張ってる様に見えます?


こういうのはもっと繊細なドラマが必要だと思うんだけど、ギャグに逃げた時点で救えないですわ。一体いつどこでチェイスを認めたのか、本当に分からない。時間の経過でなあなあでドラマを展開させた気になってるのは素人の遊びですよ。本当にチェイスへの認識が一切分からなかった。


それにチェイスは悪役だしね。死んでも別に何とも思わない。

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・VS蛮野

相変わらず蛮野は脚本の印象操作でクズにされまくりだな。人間じゃないだのなんだの言われまくり。こういう方法論は大嫌いです。チェイスが死んだのは無理して出撃した剛のせいじゃん。正論かまされて反論出来てないとかダサ過ぎて無理。

この文言を書くのは最後だからまとめるけど、やっぱり剛と蛮野の因縁の作り方が適当なんだよな。どういう関係性で剛はどういう家庭を過ごしてきたのか、その辺がほとんど触れられないからマジで感情移入出来ない。因縁も背景も浅いから何も感じません。


27話だと「家族を楽しませる事が好き」みたいな感じで家族愛が描写されたけど、肝心の父に対する見解は最後まで不明だったしな。霧子が好きなのは分かるけど。


あれだけクズ扱いしておいて、結局最後は「父さん」呼ばわりするし、認識がブレブレで頭痛い。お前朝倉リクやん。

「さよなら……俺の未練」って何??ここもマジで何言ってるか分かんなかった。
「剛は温かい家庭を夢見てたし、実は父親の存在が恋しかった。予期せぬタイミングで再会した事で希望を見出すけど、結局ダメだった」って事??

それにしてもやっぱり剛の家族観がほとんど見えてこないし、具体的な説明は愚か匂わせる事も皆無なので、本当に何をどう思ってるのかが分からなかった。クズ扱いしたいのかそうじゃないのか、マジで一切分からない。


イッテイーヨはサブいぼ立ちましたね。寒すぎて。リアタイで見てた時ぞわっとしたもん。


ってか蛮野、命乞いするくらいなら触手出せよwwwwwwwwwwww
余裕でガード出来るっしょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


・ロイミュード関連

ハートはクズ。チェイスに対して「尊敬出来る戦士だった」とかどの口が言ってんだよ。お前見捨ててたやん。口だけは達者なクズです。

蛮野を倒した後は彼をの一騎打ちが待ってるそう。進ノ介は乗り気じゃないけど、ハートも結局人類の敵になるつもりだからな。その辺わきまえてないのはアホ。


メディックの死に際は雑過ぎて無理だった。ヒーラーとしての役割を果たす為にブレンに助けてもらったのに、「蛮野に弄られたから治癒能力はありません」って舐めてんのか??ブレン無駄死に過ぎんか??せっかく助けれくれた人の好意や誠意を無駄いするっていうこの鬼の所業。

ブレンの作戦自体地味だしパッとしないんだけど、そこを土足で踏みにじった印象だわ。ブレンの死を無駄にしない為にも、ヒーラーとして活躍して欲しかったわ。何の為に生き延びたの?wwwwwwwwwwww


進ノ介を助けてたのも、そんな事出来るの?って感じで初耳だし。そもそも人間は別に傷の有無に関係なく気力で立ち上がれるってのは剛の事例で実証済みなので、何が何でも助けなきゃいけないって訳でもないのが残念過ぎる。

ここはベタにハートを救って死んだ方がまだマシだったよ。自力で治療出来ないロイミュードを救ったのなら、まだ救いようもあったのにね。


ブレンの感情を学んだとか他者への愛を学んだってオチも別に面白くないし、何より死に方が雑過ぎる。生身の人間でさえシフトカーを持って何とか対処出来てたのに、超進化した存在が全く身動き取れないってのは謎過ぎ。

あれで死ぬのも唐突だし、マジで雑だと思う。不幸です。


次回は本編最終回。最後までゴミカスなのでお楽しみに。



Q.彼らはなぜ戦わなければならなかったのか

A.大森が喧嘩売ってるから




正直リアタイの時はラスト3話が非常に面白く感じてました。それまでがクソつまんないってのもあったけど、シンプルに敵と手を組んで巨悪に立ち向かうって構図がカッコイイって思ってたんだよね。


でも剛とチェイスに関しては(そんなにエモいか?)って感じでどうも乗れなかったんだよね。だから今回の本編視聴2週目に際して、その時感じた違和感を徹底的に洗い直すつもりで見てました。

で、迎えました今回。これまでの話の中でも「剛とチェイスの仲深まってないやん」って感想は不変だったんだけど、最後の最後まで浅くて薄っぺらいままだったね。(剛とチェイスがちゃんと仲良くなってたらどうしよう……)って思いながら見てたんだけど、無事杞憂に終わりました。

勝ち逃げ出来た喜びの方がデカいですね。うっわ性格悪


・最終決戦

蛮野の目的は全人類をナンバー化して支配する事。やりたい事は分かったけど、動機が曖昧だから感情移入出来ない。檀正宗もそうだけど、動機が薄っぺらい悪役を作るのが大得意ですな。


早瀬が支援してくれたり、特状課が全力でサポートしたり、ハートと協力したり。これぞ最終決戦って感じの雰囲気で、当時の私はここに熱くなってたんだね。今はもう何とも思わないけどさ。ただの尻拭いでしかないし。

仮面ライダー呼びもあざといし、ハートも同じく人類を支配したいと思ってる癖に「蛮野はクズだ!」とか言い出すし。乗れない部分が多過ぎ。どっちもクズじゃん。


・チェイスと剛

チェイスの行動は一貫性があって良かった。彼が行動するのは全部「霧子の為」或いは「家族愛の為」だし、最後までブレなかったのは偉い。今回急に謎に剛にベタベタしてるのは違和感あったし、死ぬ間際に関係性を作ろうっていう魂胆は気色悪かったモノの、霧子の為っていう思惑だったのは偉い。

別に剛にだけ肩入れする理由も彼を特別視する理由もないし、「俺とお前はダチではない」って台詞は百点満点。剛に対して個人的な感情を持ち出すにしては関係性もクソもないから、そこで一歩引いて物事を見てたのは良かった。


形見を託したのだって、別に剛の為じゃないしね。チェイスの個人的な宝物だったってだけで、友情なんてものは微塵もない。人間に近付きたいキャラになってたのは意味不明だけど、チェイスの行動原理に関しては一貫性があって客観的に物事を判断出来ててグッド。


ここは結構見直したポイントだね。すごく良かった。剛に対する態度は一貫性があったし、別に相手が剛でなくても同じ様に行動したと思えるのが好印象。進ノ介でも特状課の皆でも、霧子の為に戦うのがチェイスの本能()だから。


で、問題は剛やね。チェイスの死を受けて彼がどういう反応を示すのか、非常に楽しみですw

ボロボロになっても仲間の為に頑張れるのがダチって台詞もあったけど、そもそも「ダチ」って単語自体唐突過ぎるから薄味だよね。


Q.ロイミュードの最後の夢とはなにか

A.徹頭徹尾進化だが??




最終局面に向けてシリアスな雰囲気になってるんだけど、その一方で変にコミカルな部分が多くて気持ち悪かった。メリハリがついてるとかそういうんじゃなくて、ただ統一感がないだけだった。


・チェイスと霧子

チェイスは結局ただ負けヒロインとしての役割しかなかったって事か。進ノ介と霧子の仲を取り持つ為の舞台装置でしかなくて、彼の恋心は一切重視されてなかったと。

悪意ではない嘘を知ってるとか、胸の痛みが誇らしいとか、未来を紡ぐ絆こそが愛とか、愛を守るとか、言ってる事はそれなりに説得力はあったと思う。曲がりなりにも家族愛を学んできたキャラだし、その総論としては良い台詞言ってると思うな。


ただギャグ演出とは言え涙を流してるのはアカンと思う。その後のブレンが「ロイミュードは汗も流さない」とか言ってたし、1話の中で表現がブレてるのはどうなの。ギャグ演出のつもりなんだろうけど、ブレちゃいけない所までふざけてるのが巨匠の悪い所よ。

それに39話に続いて人間に近付きたいキャラになってたし、ここも急なんだよな。人間に近付けて嬉しいとは言うけど、元々そんなキャラじゃなかったでしょ。どこまで行っても虚無なんだよなアイツ。


で、問題は霧子よ。中盤はチェイスとのラブロマンスに興じてたし、あんなにチェイスラブだったやん。それなのに急に進ノ介に惚れてる事にされていて、いささか不自然だった。前回も「チェイスに対する同情で動いてる」とか言ってたけど、そうじゃないでしょ。

グローバルフリーズで不安な時に助けてくれた存在だからこそ、恩人として惚れてしまった訳で。別に同情してるから惚れてるって訳じゃないやん。中盤の絡みを見ても、同情心だけで動いてる様には見えないし。


霧子と進ノ介をくっつけた過ぎて、既存の人間関係や心情を破壊するのはどうなん?確かに霧子の頭はお花畑だし脳死肯定以外の何物でもないけど、曲がりなりにも紡いできたドラマはあったはず。少なくとも進ノ介と唐突にくっつくよりかは断然説得力は感じられたさ。


そりゃ16話のチェイスの事を異性として意識してる描写の時点で違和感あったし、そこの違和感を払拭してるのかもしれない。でもあの時の描写の以前に進之介を意識してる様なシーンもあったしで、話が迷子過ぎるんだよな。


13話……進之介を意識して慌てる

16話以降……チェイスを理想の異性として想起する

今回……進之介に惚れてる事になる


脚本の都合で好きな相手をコロコロ変えるクソビッチになってんだけども。一貫性無さすぎでしょ。話の都合で強引にチェイスに惚れた後、そのムードを引きずったままここまで来たのに、挙句の果てには曲がりなりにも紡いできた関係性を丸投げするっていう荒業。


霧子の恋心をただ話の都合で捻じ曲げるのはどうなん?そりゃチェイスがライダーになって以降は完全に絡みが消滅してしまってたけど、まさかそのまま恋愛軸がフェードアウトしてしまうとは思わなかった。だったら進ノ介に惚れる様子とかそれ相応の絡みを見せてくれないと意味ないでしょ。

いつの間に進之介に惚れてる事になったんだろうか。13話の時点で露骨過ぎて気色悪かったけど、そこをひっくりかえした後に元鞘に戻られてもな。誠実さって言葉を知らないの?どこに向かいたいのか謎過ぎて……


ホント終わってるわ。相変わらず剛とチェイスは謎に馴れ合ってるし、どこまでも薄っぺらい。



・ブレン死亡w

ブレンの死に際は別に同情の余地もないしあんまり共感出来なかった。あの剛までもが怒り狂ってるのは意味不明。あの死に際を見て同情が湧くもんなのか?

視聴者的にはブレンが一般人を襲ってる姿を見てるし、ただの悪党って印象しかない訳で。いくらロイミュードにとって英雄的行動をした所で、人間に危害を加えてる時点で気持ちが着いていかない。善人面されてもねえ……って感じ。

むしろヒーラーを延命させたって事で、厄介な事に変わりはないと思うんだよな。38話でもそうだったけど、メディックの存在意義を軽視してないか?むしろ事態が悪化した事を懸念すべきでしょ。メディックが生き延びてても良い事ないと思うんだけど。


何が何でも蛮野を悪党って事にした過ぎて、目的とか使命がブレブレになってるやん。印象操作が露骨過ぎて無理だわ。最大の障壁とも言えるメディックに同情しまくりなのは頭が痛くなる。

この辺の展開はアイガロンの死にそっくりだね。敵の内輪揉めの中で、愛情を見出したヒーローは同情しまくりで戦うっていう。

マジでしょうもないよな。愛があればそれでOKなん?


・ブレンの行動


ブレンはハートを愛しているからこそ、彼が1番愛しているメディックを救う為に行動したと。メディックの一途な想いに共感したらしい。


これらの要素を分解して考えてみる。

1.ブレンのハートへの愛情
2.ハートが愛した人
3.メディックへの共感



まず1。ハートへの愛情が何も見えてこないからここは薄っぺらい。11話で突如として生えた愛情だけど、そこの動機が明かされないまま終わったからマジで薄っぺらい。メディックみたいに薄いなりに動機付けが行われる事もなく、最後まで浅いままだった。

いきなり惚れてホモになられても、あんまり思うモノがないんだよな。もしかしてコピー元の人がそういう性的指向だったの?事情がなんであれ、あそこまでハートを慕う気持ちが分からない時点で詰み。ハートの笑顔の為に頑張られても、思うモノがない。


見返して分かったけど、一応コピー元がサブリーダーの役割を全うしてる人だからそれに倣ってああいう性格になったんやね。

でもそれって性格じゃなくて役職やん。リーダーに惚れてベタベタするキャラって事にしたいなら、役職だけじゃなくて本人の性格も見せないと意味無いでしょ。メディックの場合はそれなりに理由付けしてたのもあって、余計雑に見えるわ。


次に2。

確かに今回の描写だけを見て「ハートが一番愛していたのはメディック!」と思うのは論路が飛躍してるけど、これまでの積み重ねが効きまくってるね。ハートはメディックによるブレンへのいじめや暴行を見て見ぬふりをしてたし、「どうして仲良く出来ないんだ」とか言いつつ気持ちは完全にメディックに傾いてた。

あれだけ散々な目に遭っているブレンを助ける素振りも見せず、家出した際も特に心配する様子はなかったしね。そういうブレンの可哀想な事情を鑑みれば、「ハートはメディックを愛してる(自分は愛されてない)」って考えに至るのも納得。

ここはドライブ史上1,2を争うくらい積み重ねが効いててグッド。やれば出来んじゃん。


最後に3。ここは普通にダメ。メディックへの共感を「こっちが知りたいですよ」とか言ってたけど、それマジでこっちの台詞だから。当のブレン本人ですらあんまりピンと来てない感情なのに、視聴者に伝わる訳がないよね。

42話のラストでチラッと芽生えただけの感情を元に行動されても、やっぱり積み重ねが弱すぎるんだよな。あろう事か最後の最後までブレンを苛め抜いてた訳だし、いきなり同情するのは謎過ぎて意味不明。


メディックのコピー元とか彼女の想いに共鳴したってのなら、まずそもそも「ブレンがハートに惚れてる理由」を明らかにしないと意味がない。そこを明らかにしてこそ、初めて共感したって台詞に説得力とか具体性が生まれる訳。

そこを放棄してる時点でどうにもならないよね。1の問題点に遡るけど、最後の最後まで動機が曖昧だったのは救えない。コピー元の人が実際どういう人なのかを提示せず、軽い紹介で済ませたのは終わってる。彼もご主人への忠誠があったの?


ブレンのせいでグローバルフリーズの為の下準備は揃った感じだけど、この作戦自体にも疑問が残るな。いくらメディックを救う為とは言え、グローバルフリーズ発生の為の準備を完遂させてしまったら元も子もないと思うけど。

ブレンの行動によって蛮野の作戦が全部ぽしゃるなら分かるんだけど、実際の所普通にパワー吸収されてしまったしなあ。策士っぽく振舞ってるけど、やってる事はただ大きなリスクと引き換えに仲間を助けたってだけだし。天秤にかけるモノの重さが釣り合ってない様な。


本当に優秀さをアピールしたいなら、逃げ切ったままでメディックを助けて欲しかったもんだけどな。蛮野の作戦に乗っからない以外の方法で救い出しても良かった気がする。捨て身の作戦で結局グローバルフリーズが起こってしまうなら、優秀だとは思いにくい。

蛮野の作戦をひっくり返すくらいの活躍は欲しかったよね。ただメディックを救うだけなら別に演技をする必要性も感じないし(ハートに止められる事を懸念したとか?)。ハートが言う様に最後まで逃げ切って、メディックを救い出す手立てを考案して欲しかった。


ロイミュードは人間の模倣でしかないっていうテーマは完全にスルー。ハンカチを捨てたのがそれに該当してるのか?


Q.だれがハートを一番愛していたか

A.今回床ゴロしまくりで草





・恋


進ノ介「俺は霧子に惚れてたんだ」



ファッ!?


いや意味不過ぎて草。惨状お得意の雑な恋愛描写が炸裂してますやん。マジでどうしようもないな。

恋敵の出現によって恋愛感情を自覚するって展開はあるあるだし良いと思うけど、霧子と進ノ介にそういう素振りはなかったやん。「バディとしては最高だけど」って台詞にしても違和感あるけれど(バディに相当する人が多過ぎるしね)、そこが霞むくらい恋愛感情なんてもっと違和感あるわ。


11話とか13話とかで露骨に恋愛描写に持っていこうとする節は見受けられたけど、その時点で意味不だしね。バディとしての関係も浅けりゃ恋愛に発展する気配もなかった段階で色恋沙汰にしようとしてたし、全然気持ちが着いていかなかった。

百歩譲って恋愛関係の開始が雑だとしても、そこからの歩み寄りがしっかりしてたら許容出来たよ。一緒に戦う中で次第に相手への感情を自覚するって流れを用意出来ていたのであれば、あまり文句はなかった。


ところが今回は何??
13話以降特に目立った恋愛描写は見受けられず、「チェイスは霧子のナイトなんだよ」とか言い出す始末。本当に恋心の片鱗があるのであれば、そんな物言いしますかね。特に関係性も深まらず、脳内補完出来るだけの交流もない。

そんな現状で惚れたって展開に持って来ても、マジで一ミリも納得出来ない。本当に恋心があるのであれば、必要以上にチェイスに肩入れする霧子に何も言わないのは変でしょ。

ロボットだから恋愛対象にならないとか思ってそうだけど、だったら今回のリアクションも変でしょ。別にチェイスと霧子恋愛は成就しないんだし、何を焦る必要があるのやら。


やっぱり今作でも惨状のオワコンっぷりが遺憾なく発揮されたね。恋愛描写の雑なのはマジで許せません。当ブログの名に懸けて徹底的に潰します。


・剛とチェイス

彼らはずっと馴れ合ってんね。特に距離が縮むイベントもないのに、なあなあで仲良くなっちゃった。一応はツンケンしてるけど、明らかに態度が軟化してる。こういう大事な関係性をギャグで誤魔化すのは本当に嫌い。不誠実。

この前の「ダチ」発言も随分急だったけど、チェイスもダチって言い出してて草生えたわ。人間に近付きたいキャラって味付けになってたけど、剛と仲良くしたいん?唐突に出てきた単語を持ち出して唐突に仲を進展させる様子、お見事ですね。


・グローバルフリーズを止めろ!

進ノ介はグローバルフリーズ阻止の為に奮闘してたけど、ただの尻拭いでしかないから全く盛り上がらない。変にメディックを庇いまくったせいでこうなってんの分かってる?絶対にさせないとか言ってるけど、元々はお前のせいやぞ?

私情を消してブレンの事を庇ってる所は一見カッコよさげに見えるけど、実際ただの尻拭いでしかないっていう罠。お前がメディックを庇わなかったらブレンも復活出来てないし、焦る事も何もなかったんだよなあ……


早瀬とか霧子の事を想起していたけど、被害者の事を思いやれる脳みそはついてる癖に何で怪人を庇うんでしょうかね。相変わらずロイミュード絶対潰すマンの剛との対立は一切ないし、不自然じゃないですかね。


コーティングの為に暫く変身出来ないっていうデメリット、ほとんど機能してなくて肩透かしだった。すぐに戻ってくるし。

剛とチェイス、進ノ介とベルトさんを会話させたいっていう思惑しかなかったな。ぶっちゃけベルトさんとの会話はかなり好きだな。人間らしい悩みを出すのも、それを支えて貰うのも。霧子より断然バディしてると思います。ってかバディらしい事をしたのは初めてかも。


・ハート

ハート様、急に友達想いなキャラになってて草。蛮野の非道さを際立たせる為だけに情に厚いキャラに元通りになってて草ですよ。

チェイスを見捨てたりいじめられるブレンを見て見ぬふりしたり真影の死に何とも思わなかったり。そんな冷酷な一面を散々さらけ出してるので、今更友情キャラになっても何も響かない。全部嘘っぱち。


特に真影に対する態度は圧倒的にオワコンでしかなかった。友達を殲滅するドライブの死に怒り、蘇生に喜ぶっていう圧倒的クズ加減。自身の目的の為に友達を踏み台にしたその姿を知ってる視聴者からすれば、蛮野とどっこいどっこいとしか思えない。

ロイミュードをボコってる蛮野と何が違うんでしょーか。君が仲間想いなのを忘れていたよって、こっちの台詞だわ。


ロイミュードは人間に心を模しただけのようです。借り物の心とか人間に悪意をなぞっただけって事で、同情路線に持っていきそうな土台は固まったね。メガネとハンカチがアイデンティティとまで言い出すのは唐突だけど。


蛮野は万物を支配したいとかほざいてるけど、やっぱり動機がないから全然面白くない。責任転嫁先にしたいなら、せめてそれ相応の悪役にしなよ。


004はベルトさんをコピー。相当後出しジャンケンだけど、この先もあんま活躍するビジョンが見えない。


Q.第二のグローバルフリーズはいつ起きるのか

A.38話!








長谷川圭一・ラストラン。
最後には氏の愛犬も出演したりと、中々の好待遇を受けてました。


・メディックの秘密

謎解きは結構強引で後出しジャンケンの趣が強かったから結構微妙だった。謎をばらまいてる段階が1番面白いってのはどうかと思うな。毎回の様に解決方法が強引だから、期待を返せと思ってしまう。

彼氏が借金してたのも美鈴さんとの不仲も横領した証拠も愛犬との関係も被害者の共通項も。どれも後出しジャンケンで初耳な情報が多く、あまり釈然としない話だったと思う。前後編のメリットを上手く生かせてない様な。りんなさんが犬飼ってる印象なんかなかったし。

彼氏の話はあれだな、ショウ=恋人って風にミスリードさせたかっただけなんだな。ミスリードとしての存在意義しかないから、謎解きが極めて雑になってたと。Aパートで逮捕されるし、話の都合で面白い立ち回りはさせて貰えてなかったね。


ドライブって毎回こんな感じだけど、話の畳み方が強引なんだよな。シフトカーが解決してくれたり、初耳の情報を仕入れてきたり、ラストの畳み掛けが雑だったり。あの長谷川ですらこの雑さになってしまうとは、中々泣ける仕様だと思います。


とはいえメディックの過去とか行動原理は分かりやすく纏められてたと思います。美鈴さんとショウの愛情をコピーし、それを持ってロイミュードを治療。その中で色んなロイミュードの感情をコピーした結果、どす黒く歪んでしまったと。

動機の根本にあるのは他者への愛情だけど、そこにどす黒い感情が入り込んでしまったんやね。😃😄😆😣😲美鈴さんの記憶を取り戻す事で、自分が最初にコピーした愛情という感情を思い出そうとしていたと。なるほど分かりやすい。


ハートに尽くしていたのはコピー元の感情に沿って動いてたって事なんやね。ただハートがご主人だからって理由しかなかった。薄っぺらいのは変わりないけど、理由付けがあるだけマシかな。


ただ徐々に変化したとか愛情が失われたって台詞には納得出来ないな。いくら他の感情に上塗りされたとて、メディックの心の奥底にはやっぱり愛情があった訳で。そういうキャラ認識で一貫してる部分は大きいと思うけど。

こういう展開を作りたいなら、冷徹で非情な怪人がハートに徐々に惚れていくって筋書きにしないと無意味だと思います。徐々に昔の記憶を思い出すって流れなら分かるけど、最初からハートにゾッコンって印象しかないもん。


・ボクらはロイミュード大好きキッズ

なんかもうずっとこの調子でロイミュードに肩入れする体制が続くんだろうね。メディックは最初は愛情溢れる女神だったけど、皆の感情をコピーしたせいで歪んでしまった事になったし。

悪意があった訳じゃないとか次第に変わっていったとか蛮野に利用されてるとか目を覚ませとか、同情を誘う様な展開が多過ぎる。進之介達を庇うハートにしたって、露骨な印象操作をしてるだけやん。あれで良い奴アピールしたつもりなんか?


今回の進之介とか普通にイカれてて、あろう事か超進化を助長してるのはどうなん。チェイスとか剛とかベルトさんが暴挙に指摘する事はあれど、結局何事もなく進之介の意見がまかり通るのがヤバい。倫理終わってますよ。


共通の敵に全責任を丸投げするのは大森作品の特権だけど、ここまで露骨にやられると気持ち悪くなる。メディックの超進化のせいで被害に遭う人の事は考えないのか?


・雑感

今回は橋渡し的な側面の強い話だったから、めちゃくちゃ退屈だったと思います。敵も倒さないし「愛情」っていうテーマにオチが着く訳でもない。何から何まで中途半端なエピソードでした。


ってか剛、ロイミュード大好きキッズになった進之介に何も言わないのは何故?チェイス加入後は露骨に病んでた癖に、アレよりもっと状況が酷くなった今現在において何も言わないのは意味不だぞ。

やっぱりロイミュードへの見解がブレてるというか、そもそも何故憎んでるのかがパッとしないからどうも分かりにくいんだよな。ロイミュードの善性を認めた訳でもなさそうだし。彼って属性盛りまくってるだけで何一つ地に足着いてないよ。


ただ蛮野の事に気を取られてるだけなのかなぁ。ってか家族の愛を裏切られた事に怒ってたけど、やっぱり家庭環境が一切分からないのでそこまで怒る理由分からん。仲良しだったの???

ココ最近は同じ感想しか書いてない気がする。問題点が一貫してるし、土台作りが終わってるから仕方ないんだけど。


Q.女神の真実はどこにあるのか

A.🐶




長谷川脚本はこの前後編でラストやね。最期は氏が大好きな犬のネタをぶち込んできたし、微笑ましさを感じる次第。

まぁ作品としては終わってるんだけども。


・良かった所

とはいえタダでくたばらないのが長谷川の良い所やね。どんなにクソ脚本を書いたとしても、光る所が残ってるのはプロの腕前を感じる次第。素人とは違うなぁ。


事件の真相は全く読めなくてかなり興味そそられる感じだったわ。メディックのコピー元である記憶喪失のバレリーナ、謎の「ショウ」なる人物(まぁ多分犬だけど)、彼氏の動向、失われた記憶、グローバルフリーズ時に出てきた白いメディック……

良い意味で先の展開が読めず、どう転ぶかによるけどワクワクする事件だと思う。こういう風に謎で物語を牽引するのは刑事ドラマならではだし、そこに照準を合わせてキッチリと脚本を仕上げてくるのはプロとしか言いようがない。題材にそぐわず適当な本を書いてる惨状はクビで。


のっけから事件に取り掛かるし、サクサクと謎解きを進めるからテンポも良くて相当楽しい感じ。この辺はウルトラマン的というか、いきなり本題に入る感じは出身畑の背景が窺い知れるような印象。


事件発生→関係者はメディックのコピー元→彼氏登場→でも手掛かりには結び付かず……


こんな感じでテンポが良くて新事実が多めに開示されるのにも関わらず、具体的な真相や謎はほとんど明かされないっていう。犬とかショウが鍵を握る事は予想出来るけど、それでも全容が見にくい感じで先が全然読めない。

謎はほとんど明かされないし不明点も多いんだけど、それでもテンポ良く情報が開示されるから全然退屈はしなかった。テンポの良さと豊富な情報量のおかげで全然見れる出来栄えでした。ヒントもいっぱいばらまかれたし、後出しジャンケンにならない限りは素直に褒められる謎になってると思います。ってかそう思いたい。


謎解きも興味を引くんだけど、そこで終わらないのが長谷川圭一の神たる所以よ。メディックの超進化という本筋を絡めつつ話を展開してたのは上手すぎる。


謎で話を牽引しつつ、一方で着実に本筋も進めていくと。事件の謎と超進化っていうイベントが綺麗に符合して同じ所に着地するだろうし、ここのまとめ方に期待大ですな。こんなに続きが気になる仕様なのはいつぶりだろうか。



あとはカス。作品の構造が死んでる部分が10割ですね。

・ロイミュード擁護の風潮

最終章が始まってからというもの、ロイミュード擁護の風向きが強くなってきて頭を抱えてしまう。口を開けば同情に持っていこうとするし、見てて頭痛くなる。唯一まともなのは剛だけやん。あ、剛も別の意味でまあまあ終わってたわ。


ハート「俺達は元々悪のつもりは無い」

進之介「ロイミュードにも誰かを愛する気持ちがある」

ハート「蛮野に悪の心を植え付けられました(°∀。)」

チェイス「1番悪いのは蛮野」

進之介「メディックも以前と変わり始めてる」



どいつもこいつもロイミュードの善性を支持する様な言動が多く、マジで何言ってんの??としか思えない展開が目白押し。1万歩譲って悪の心を植え付けた蛮野にも責任があるとしても、これまでの犯罪がチャラになる訳じゃないでしょ。そこは普通に裁けよ。

責任転嫁大合戦が繰り広げられててマジで気色悪い。元凶が1番悪いかもだけど、だからと言って他な人が無罪放免になる訳ないでしょ。蛮野って共通の敵を持ってくる事で、物事を丸く収めようとしてないか?


進之介とか今回もキチガイ極めてんじゃん。メディックは変わり始めてるとか言うけど、そもそもメディックってハートにゾッコンなキャラやん。進之介はそういう一面を知らなかっただけで、元々そういうキャラで一貫してるやんけ。動機もないし極めて薄っぺらいけどさ。

悪魔だと罵られる以前だって、ハートにデレてた訳だしね。メディックが変わったんじゃなくて、ただ単に彼女の事を知らなかっただけでは?


ってかさぁ、この前ハートから「仲間はもう虐めるなよ」とか言われてたやん。それなのに未だにブレンをこき使ったり何も知らせなかった日意のままに操れるように改造したり、普通に陰湿なイジメしてるやん。

そういうのを見ると変化もクソもないし、進之介の台詞に1ミリも共感出来ないんだな。成長リセットというか、キャラブレしまくりなんだよ。もうイジメないんじゃないの?


それにまたもやメディックを庇ったしね。確かに事件の真相も気になるけど、このまま行けば超進化態を増やすだけやん。自分が何やってるかホントに理解してる?私情で怪人を庇うヒーローとか頭沸いてるでしょ。

それに記憶喪失の人を助けるのは警察の仕事では無いでしょ多分。そこはお医者さんに任せれば良い訳で。


進之介が裁かない人一覧

・既婚者、リア充
・毒親のせいで不良に育った人
・正々堂々と犯罪をする人
・身内
・理念に共感した人



立派な警官だったお父さんも号泣してますよ。


・恋愛せよ!

ココ最近恋愛関係の展開めっちゃ多いな。よりによって恋愛描写が破綻してる惨状の作品って事で、全部地雷だと思います。


チェイスは恋愛を学びましたとさ。家族愛を学ぶってとこは素敵だと思ったけど、そこから先は取って付けたような印象しかない。霧子に惚れるとことか唐突過ぎて無理ゲーだろ。何がしたいん。

確かに治療してくれたり一途に信じてくれたりとそれなりに関係はあるけど、それが恋愛に結びつくかどうかはわからんでしょ。何にしても「チェイスが霧子をどう思ってるのか」があまり描かれてないからね。


ライダーになりたての頃はチェイスの行動原理の大部分を霧子が占めてたけど、それが恋愛的な意味合いを持ってるかどうかは別の話じゃないの?

惚れるだとかキュンキュンするとか、特にそういう描写は踏まえてないやん。26~32話位の間はラブロマンスに興じてる様な印象もあったけど(霧子の1人芝居だけど)、以降はただの仲間ABCの1人でしかない。特に関係が深まる訳でも既存の関係性が掘り起こされる訳でもないのに、ここで惚れさせたのは唐突過ぎて無理だった。


「ただ単に進之介の説明が下手だったから、チェイスが勘違いしちゃっただけ」って事だよね?これは恋心じゃないわって自覚する展開あるよね?

ここで恋愛に結びつけるのは無理があるから何とかして欲しいわ。倫太郎と芽依の関係性を想起しちゃうな。



・剛と蛮野

これ何度でも言うけど、やっぱり詩島家の関係性や過去をろくに掘り下げなかった弊害が出てるわ。子供達にとって父親がどういう存在なのかをほとんど描写せず、なあなあのまま進めたせいで何も感情移入出来ないんですわ。ビックリするくらいね。

「父親の尻拭いをするのが息子の役目」とか「家族の愛を裏切った」とか「俺達はお前の何なんだよ」とか、あたかも「信じていた父親に裏切られた」と言わんばかりの温度で喋るもんだから何も気持ちが着いていかない。


母親は早死にしたし、幼い頃から霧子と二人だけで生きてきたんでしょ??一体どこで父親と関わったの??一丁前に父親らしい事をして貰った経験とかあるの??父親を慕って雰囲気出してるけど、一体何があったの???

詩島家の全容がほとんど見えず、複雑な家庭環境の割には全く触れられもしない。そのせいで父親が元凶って事が分かったとて、何も意外性もないし剛に共感出来ないんだよ。なんだよ家族の愛って。詩島家って元々仲良しだったの??


なんか「息子」としての役割を受け入れてる様な印象なんだよね。息子だから何とかしなきゃいけない、みたいな。でも肝心の父親との繋がりや彼を慕う気持ちがろくに描かれず掘り下げられもしなかったから、ガチで何言ってるか分かんないんよな。

ここマジで惨状の悪い癖出てるわ。設定作っただけで満足しちゃってる。「元凶の息子が仮面ライダー!どう?ビックリしたでしょ?」みたいな。設定は悪くないと思うけど、それに伴う肉付けが壊滅級だから何も感じないんだよ。家族の繋がりを描写をしない事には、何も感じませんよ。


ドライブってこんなのばっかやん。キャラの心情に動機がなく、行動原理が読めないのが多過ぎる。


それに剛って元々父親に良い印象を持ってなかったんじゃないの?ロイミュードの製造者って分かった時点で腹括ったんじゃないのかね。今更キレられてもって感じ。ホントに父親に対してどういう認識で過ごしてきたのかを教えて欲しいわ。


蛮野は全てを支配するのが目的とかそんな感じかな。これまた動機がなく薄っぺらそうな気しかしない。ほんっとにもう、何がしたいのやら……



Q.黄金のドライブはどうやって生まれたのか

A.触手攻撃生きてて草


(ってか真面目な話をすると、何故金色になれたんだろう。あのロイミュードはまだ超進化してないみたいだし)




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