ラスボスをサクッと倒して、残りの数話でエキストラステージ的に話を展開させるのはハピネスチャージで見た事ありますね。

「年明けから4~5話かけて最終決戦」っていう流れは確かに美しいけれど、マンネリを感じていたのも事実なので、ああいう捻った展開は新鮮に感じられました。作品のテーマ的にも、むしろラスト5話が本番とも言えよう。

リバイスの場合はもう逆張り極めた結果でしかないので、どこまで行っても無価値だと思いますね。「狩崎をラスボスにしたら面白いでしょ!」という悪い意味で予想と期待を裏切っているクソ展開なので、何も言う事はありません。引き延ばし癖も健在だし、シンプルに中身がない。反面教師にすべきどんでん返しですね。


・狩崎暴走

狩崎はライダーを駆逐する為に五十嵐三兄妹やアギレラたちを襲っていました。悪魔に対する憎悪とか家族へのコンプレックスを抱いているようだけど、真意はイマイチ分からない。その辺の詳細は次回明かされるようだけど、とりあえず考察してみます。


狩崎の悪魔(シック)はどうやら親父から譲り受けた悪魔だそうです。映画内で「幼い頃の君は~」なんて言ってただけに、狩崎自身の悪魔だと思ってたけど、普通にお古だったみたいね。そうなると、狩崎が科学を好きになったのも研究者としての道を歩んだのも、全てお父さんに仕組まれてたって事になる。

この前「虚しく踊らされていたんだ」とか言ってたけど、自身のアイデンティティを全部ひっくり返されたって事だよね。自分の人生を否定されたも同然だから、あそこまで落ち込んでいると言えよう。狩崎自身の悪魔はどこに行ったんだという疑問は一生消えないけど。


そういう経験があるから、悪魔そのものを激しく憎む様になったとかかな?悪魔の中でもとりわけ特殊で強固な能力を持つ五十嵐三兄妹に目を向け、とりあえず彼らだけでも根絶しようとしてるのかもしれない。

仮面ライダー狩りに精を出していたのは、お父さんを超えたいという感情を拗らせた結果なのかな。ライダーシステムはお父さんが開発したも同然だから、それらを全て消して自作のドライバーだけを存在させたいのかも。


これまでの話や狩崎の経験を踏まえるとこんな感じの考察になるけど、今回の後半で出されたヒントはちょっと様子が違ってた。なんだか五十嵐家を崩壊させたいとか家族そのものへのコンプレックスを感じさせる様な言動をしていたし、その辺が鍵を握るんだろうな。

狩崎家はろくな目に遭わなかったけれど、反面五十嵐家は一輝がヤバいモノの何だかんだで幸せになろうとしていると。そういう自分だけが貧乏くじを引いている状況に耐えられなかったのかもしれない。

まあぶっちゃけどんな真相が出てきても「なにいってんだこいつ」となるのは避けられないので、どんな支離滅裂な動機が語られるのかを期待しておきましょう。狩崎は別にキャラが立っていないので、何を言っても説得力皆無なので。。。。


・記憶がない一輝

一輝の記憶喪失はめちゃくちゃ進行してました。

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実家が銭湯だという事実を忘れてたのはさておき、かなりショッキングな場面だったね。オマケに変身するたびに記憶が消滅するデメリットが初登場したのはかなり前だけど、記憶消えていく過程をほとんど描いてこなかったせいで、一気に記憶消えたなーっていう印象も強いし。積み重ねの無さのせいで急に話進んだ印象になってしまってる。


まあでもこれまでは記憶が消えると言っても大した事はなかっただけに、家族の存在を消し去ってしまっているのはかなり驚き。このままだと自分の名前とか人としての知性を失ってしまうんじゃないかと思ってしまうね。

家族を守るために戦ってるのに、守れば守るほど家族の事を忘れてしまうという矛盾した因果関係は結構面白そうだなと思う。このままいけばバッドエンドにしかならないけど、どんなご都合主義展開で記憶を戻すのかが気になります。

「1から思い出を作っていけばいいんだ!」的な展開になるのかもしれません。

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冬映画には間に合うしノーダメノーダメw


・雑感

アギレラは罪を償うんだそうです。有言実行してるのは偉いけど、警察に出頭でもするんかな。
彼女とは対照的にフリオは普通に引っ越し準備してたのはよく分からん。彼も指名手配犯のはずだけど、その辺りに言及がないのは良くないと思います。謎に贖罪キャラに転向したんだったら、最後まで筋通しなさいよ。


今回は神堀内という事で、やはりドラマパートに気合入ってたと思います。エモバズ狙いの自己満尖った演出もなく、落ち着いたムードで話を作ってたと思います。普段からこれくらいの自然さでやってくれたら良いんだけどね。


・エピソードオブキマイラ

余談だけど、昨日映画の前日譚の作品を見たので軽く感想を書きたいと思います。

何というか、同窓会とかキャストの内輪ノリが強い作品だったね。カクレンジャーも出まくるし、高岩さんとその息子さんが戦うしで、裏事情を知ってる人からすると興奮する場面は多かった。親子対決は素直にスゲーってなりました。


それと映画だとイマイチキャラが立ってなかった希望君の過去が分かるという事で、僅かながら肉付けがなされてたと思います。それで魅力的になるとか好きになるとかは全くないんだけど、彼の復讐心には感情移入出来る様になると思う。

一家団欒の場面とかは結構ほっこりするし、ああいう何気ない日常を描いているからこそ失った時の悲劇性が強調されるってもんよ。向井との関係性はイマイチ分かんないから、別にあってもなくても問題ないとは思ったけど……


あとはシックの誕生秘話とかアヅマとの出会いとかが描かれてたのも良かったね。まあこの辺は特に明かされなくても問題ないとは思うけど、映画でサラッと流された部分が補完されたのは親切で良いと思います。


作品単体で見て面白いとかはあんまりないんだけど(アクションが相変わらず楽しいのと、先述の内輪ノリくらい)、これ見てた方が映画を楽しめるのはマジだと思います。まあ、見て損はないでしょう。


前回
http://guma162.livedoor.blog/archives/31063626.html







仮面ライダーリバイス Blu-ray COLLECTION 2
戸次重幸
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
2022-08-03