本当は毎週土曜日にプリキュアを見てるんだけど、今週はワクチン接種に行ってきたので見れませんでした。2021年9月21日に見てる訳ですけど、当日に見れなかったのは初めてなのでちょっとショックです。


それはさておき、今回のプリキュアも中々面白かったです。一つのエピソードとしてまとまりがある感じではないんだけど、個々のシーンに見応えがあってかなり楽しめました。次の話に繋がる様な台詞も多いし、橋渡し的な側面が強かったと思います。


・ひかりとルルン

ひかりはお店の手伝いと同時に、ルルンとポルンの面倒を見なきゃいけない事もあってなぎさ達から心配されてました。今回は言及されてないけど、それらの事情に加えて普通に学校もあるもんね。おおよそ中一とは思えないハードスケジュールで中々可哀想である。

とは言えひかり本人が愚痴る訳でもしんどそうな顔をする訳でもないから、真相は闇の中だけどね。絶対しんどいはずなんだけど、あんまり顔に出さないし。遊園地に行った時も「最近の疲れが取れて幸せ!」って感じのリアクションでもないし、実際どう思ってるんだろうか。


ルルンとの会話を見るに、「確かにしんどいけれど、それでも良い事があるからOK」みたいな感じかな。苦労は多いけど、ルルンに感謝されたり、「皆を守る」と宣言する彼女の優しさに触れたり。そういうのを踏まえて、疲れが吹き飛んだのかもね。

ひかりは最終的にどこに帰るんだろうな。現状では虹の園にしか居場所がないし、かと言って出生は光の園由来の人間だし。両方の世界に居場所がないというか、心の底から故郷と言える場所がない様な。


まあ9話で自分の居場所や帰るべき所を自覚したし、虹の園に残る方が自然ではあるけどね。クイーン曰く「居場所とは自分のいたい場所。自分で作りだすもの」って感じだったし。でもひかりは普通の人間とは事情が違い過ぎるから、普通に居残れるのかが心配だな。


・ひかりの動機


そんな顛末はさておき、ルルンは光の園に居場所を見出しつつ、それでも友達の皆の為に守ったり一緒に残る事を決意したのであった。ふるさとよりも皆の事を優先するその優しさよ。とっても立派ですな。ポルンとは大違いである。


今回のひかりは珍しく感情を爆発させてたけど、そこに関しては動機付けがしっかりしてたから文句なしですね。ルルンの人柄の良さや優しさを垣間見て、「どんな時でも助けてあげる」と約束したしね。

ここの場面はそこまでコッテリしてる訳ではないんだけど、ひかりを動かすには十分な場面だと思いますね。時間の経過でなあなあで絆が形成される失敗作とは違って、仲が深まる過程をしっかり踏まえてくれているのは素晴らしい。


ルルンが迷子になった時も敵が現れた時も、能動的に探しに行こうとしてるしね。ルルンへの思いやりや感情は凄く分かりやすかった。

しかも珍しく先陣切って変身するし、サーキュラスに対して啖呵を切るし、必死に食らいつくし、いつもとが違うアグレッシブさでかなり新鮮でした。そうやって感情を露にする事も納得の出来だったし、ルルンとの関係を堅実に構築出来ていたから満足です。


ルルンは何やら本筋で大きな力を持ってるらしいし、ルミナスに不思議な力を与えたりと色々出来そうな感じである。ルミナスの覚醒に際して少年もなんか反応してたし、ルルンのおかげで色々動きがありそうなのは確か。

でもそういう機能的な側面や道具としての役割だけでなく、一人のキャラとしての個性や関係性を築けていたのがグッド。情緒的なドラマが発生してるし、上手く作ってあると思います。


まあでもなぎさがルルンの事を「友達」と呼んだのは過程飛ばしてると思う。特に交流もないし、出会ってまだ間もないでしょ。

ポルンを友達認定した時も思ったけど、ここはフックがないね。ポルンの時はレギーネが「薄っぺらい友情」とか言って一蹴してたけど、今回はそういうのもないし。


・ドツクゾーン

今回のドツクゾーンは随分コミカルだった。前回のルルンを巡る会話も継続中だったし、ビリヤードの順番で揉めるのもくだらな過ぎて笑ってしまう。

サーキュラスの「絶対謝らないタイプだよね」とか「素直に間違いを認めなきゃ」とか、語尾が一々面白くてお腹痛かったわ。可愛すぎないか。


屋敷内でのホンワカした雰囲気からは一変、戦闘に入るとガチガチに怖くなるのが魅力よね。ルルンを容赦なく殺そうとしたり、迫真の作画に変わったり。コミカルな面もありつつ、腐っても悪役って事を思い知らされます。

今回は久々にブレスを付けた状態でアクションした気がするけど、相変わらず作画がダイナミックで惚れちゃうね。今回の作画って平均よりちょい下くらいであんまり似てなかったと思うけど、戦闘ではめっちゃ覚醒しててビックリした。


23話の時の同じ感じのタッチになってたけど、同じ人が担当してるのかなあ。誰が作画したかまではあんまり把握出来ませんな。


少年はひかりの覚醒に興味津々って感じ(でもないか)。どう動くのかな。


・遊園地の意味

前作1話や32話でやってきた遊園地に遊びに来たなぎさ達。なぎさが一番浮かれてるの、本当に可愛いな。ジェットコースターに乗ってたけど、あれって1話の敵だよね。意外とビビるほのかや無表情のひかり等々、リアクションの違いも面白かった。

今回の流れって全体的に前作32話っぽさを感じたんだけど、そこに自覚的だったのは良いね。あえて同じ事をやったって事だし、ちゃんと意味もあった。


初変身の時やひかりやポルンやルルンとの出会いに際して、遊園地を来訪する意味。「全てはここから始まった」との言葉通り、新しい出会いや新展開の中で、一つの象徴的な出来事として遊園地を配置してるのかもしれない。

そう考えると32話と似たシチュエーションなのも納得出来るし、言いたい事は何となく分かる気がするな。まだ遊園地が登場するのかは分からないけどね。


新しい出会いの度に、新しい敵が出たり戦況に変化があると素直に喜べないのもまたリアル。なぎさ達の日常はハチャメチャになってるもんで、手放しで喜べないのも頷ける。

でもその中で、「三人が力合わせれば乗り越えられる」と締めたのは前向きで良いね。果たしてどう作用するのかな。


ってか毎回思うけど、1話の回想で大抵ピーサードが出るのがズル過ぎて死ぬ。そろそろ姐さん出せよオラ



・雑感

今回は次回以降の布石を置く事が多かった様に思う。まあ、次回早速回収する感じだけど。


まず次回の秋のリーグ戦について。ラクロス回は11話以来かな。夏合宿で練習はしてたけど、ガッツリやるのは久々ですな。

去年のリーグ戦では志穂と莉奈の喧嘩がクローズアップされてました。個人的に大好きな話だし、あれを見て今作が言わんとしてる事に気付けた事もあって特別な話です。トップ3には余裕で入ります。


まあ三幹部が一斉に襲ってくるってイベントもあるので、ラクロスをどこまでガッツリやってくれるかは分かんないけどね。意外とあっさり済まされるのかもしれない。前作41話みたいにね。


最近行方不明になってたバルデスも次回帰ってくるみたいですね。約3か月ぶりの帰還という事で。今彼がどういう状態なのかもイマイチ分からんけど、その辺の補足にも期待。ってか次回相当忙しそうだなあ。



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